murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
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「他人の目」が気になるあなたへ 自分らしくのびのび生きるヒント / 水島広子

■概要(Amazonより引用)

「友人が少ない人、つまらない人と思われたくない」
「みんな自分のことをブスだと思っているに違いない」
「キャラを演じなくては嫌われる」「メールには即返信しなくては」……。
現代人はなぜこうも「他人の目」を気にするのか? 
要因となる“プチ・トラウマ"とその正体、克服法を精神科医が語る。

 

■所感

まあ割とこの1年という特にこの1か月は、何とかして評価を上げないといけないという意識が強すぎたせいで非常に気分の浮き沈みが激しかった。また、そんな他者の存在で簡単に疲れ切ってしまう自分自身に対しても失望し、なんだかドッと疲れたのだった。

一方ふと冷静になれば、自分は何と戦っていたんだろうかと。要は自分で自分を追い込んでいたようにも思える。

そんなわけで手に取ったのが本書。精神医学として、こういう感情の起伏や疲労にどのように対処すべきか改めて知りたかった。

 

結論、とても参考になる本であった。

要約として以下の通り。

  • 他人の評価とは他人の問題であり、しかも一時的で不安定なものである。それを基準にしているうちは心の安定は訪れない。基準にするのは、「自分の感じ方」。自分は「評価される対象」ではなく「感じる主体」であるということ。
  • 自分の現在は、「ベストを尽くしてきた」結果であり、「ここまでの事情の結果として現在の自分がある」。良い面も悪い面もなくあるがままの自分がそこにはある。
  • 自信とは身に着けるものではなく、そんな自分自身を肯定する事である。
  • それでも他人が気になるのなら、「自分は他人が気になるタイプだからそう感じるのは仕方がない」と思えばよい。
  • また、何かと評価を口に出す評価体質の人間には、そのように評価し口に出してしまう事情があるのだと、寛大な心で接することが自分の平穏にもつながる。

 

どうだろうか。もちろん、コンプレックスを基に自分以外の者(ありたい自分)を目指すことが強烈なモチベーションになることは否定しない。評価体質だからこそのエネルギーは過去に間違いなくあった。

 

しかし、現在は少し違う心境になっている。

まずここまでの自分のやってきたこと、やってこれなかったことを認め、現在の自分を受け入れる。そして今後も引き続き目の前にベストを尽くし、自分の成長を実感しながら生きていく。そんな風に生きていければいいなと。

それが、他人の課題と自分の課題を切り分けるということであり、もっと言えば、人生の主体を他人から自分に取り戻すということにつながっていくのだと思う。

 

■メモ

  • 他者による評価(常に相対評価)ほど不安定なものはない。それをもとに行動しているうちは安心感は得られない。
  • 私たちは自信をつけたくて他人の評価を気にします。自信さえあれば他人の評価が気にならないということは、他人の目を気にすればするほど自分の自信の無さに直面するということでもある。ここに出口はない。
  • 他人から「気にしすぎ」と言われると、人は「気にしすぎ」な自分を気にし、その結果、他人に対して「やはり他人は自分を評価し傷つける存在だ」という認識を強化してしまう。すでに気にしているということは、他人に対してその前提を持っていると言う事であり、ゆえに、「気にしないようにしよう」という心持ちは意味がない。
  • 対人関係療法では、病気というものを明確にする。例えば、「体型を気にする病気だから仕方ない」と考えることで、まずはあるがままの自分を受け入れることから始める。ありのままの自分を受け入れるというのは、「ここまでの事情の結果として現在の自分がある」と思う事。その際に重要な視点は「自分はどんなときにもベストを尽くしてきた」ということ。努力不足ではなく、そこには現状の限界があるだけ。
  • 自信とは「身に着けるもの」のような印象があるが、実際には「自分を肯定する気持ち」のことをいう
  • ポイントは「自分が気に入っている」ということ。「他人からプラスの評価を得ること」に重きを置くのではなく、「自分が良い感じ方をしていること」に重きを置く。
  • 結果がどうなるかよりも、今は「これでよい」と思う事が重要。それが自信のもとになる。
  • 自分を「評価される対象」から「感じる主体」にシフトさせることが、人生における楽しみにつながる。ダイエット、ファッション、メイクなんでもそう。
  • 他人からの評価は、相手側の問題。自分側の問題と混同するべきでない。相手には相手の事情があり、自分をネガティブに評価する人にはそうする事情がある。「つい言ってしまった人」や「何かしら事情を抱えた人」として相手の事情を尊重することが、結局自分の平穏につながる。攻撃ではなく苦しい悲鳴と捉える。
  • 口を開けば評価ばかりの人も「評価体質」の人もいる。幼少期から評価ばかりされてきた人の中には、何かを自分なりに位置付けないと安心できない人がいる。曖昧なものをそのままにしておく耐性がない。
  • 「評価体質の人」の中には、「他人を理解しようとする自分」や「寛大な自分」を作ろうとする、実は自分に厳しく他人の評価を気にしているタイプの人もいる。
  • 他人の目を気にしているときの私たちは、過去のプチ・トラウマや将来の成りたい自分に目がいっており、現在をお留守にしている場合が多い。今の感じ方を大切にすることが重要。
  • 自己開示をすることは関係の深まりにつながる。勇気を出して言う事でありのままを受け入れてもらうことは計り知れない治療効果がある。ただし、評価体質の人はありのままを受け入れないので、選ばないようにする。
  • そもそも「順風満帆な生き方をしてきたので、人生に傷をつけたくない」というのは、他人の目を気にしたモノの見方そのもの。
  • 他人の目が気になるときは、「今、自分はどういうストレスを抱えていて、自分についての感じ方がなぜ悪くなっっているか」をよく考えるとよい。バロメーターとして癒しが必要なときと考える。
  • 思春期は親から離れ「自分」に目が行く時期。ただし、思春期の対人関係様式を「人生の本性」と思ってしまうと、大人になっても他人の目が気になり続ける、ということになってしまう。

以上

 

 

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