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記憶の記録。あるいは独白。
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クリティカル進化(シンカー)論 ―「OL進化論」で学ぶ思考の技法  / 道田 泰司・宮元 博章

■概要(Amazonより引用)

話題となっている「クリティカルシンキング」を漫画『OL進化論』を例にわかりやすく解説した本。タイトルは読者の思考を「クリティカルに進化させて、クリティカルシンカーになろう」という意図からつけられている。

『OL進化論』と「クリティカルシンカー(進化)」、なんだかこじつけのような気もするが、実はそうではない。『OL進化論』のユーモアの核心は、我々人間の思考の誤りや短絡的思考にあることが多いため、クリティカルシンキングを学ぶためには格好の題材なのだ。漫画では、気まぐれだと思われていたOLの喜怒哀楽が実は株価と連動していたケースや、社内の仲良しグループがみんなドジだからといって「うちの会社そーゆーの集めてんのかな」と推論するケースが登場する。それに対し、本書では共変関係に着目する方法、「四分割表」を使って考える方法など、クリティカルシンキングの基礎となる思考法が紹介される。1項目1見開きで完結する読みやすい構成といい、4コマ漫画を読んで楽しく学べることといい、クリティカルシンキングを楽しく学ぶためのさまざまな工夫がなされていて好感が持てる。しかも、内容はきちんと要点を押さえている。

 難しいクリシン本を読んでギブアップしてしまったという人、なんとなくどんなものか興味がある、という人にはおすすめの1冊。

 

■所感

クリティカル思考とは決して「斜に構える」ことではなく、「斜めからも見ようとすること」だと思う。つまり人間性やスタンスなのではなく、より物事の本質をとらえようとする力である。この点がよく実生活で勘違いされているような感がある。

例えばユーモアセンスというのはクリティカルシンキングによるノンクリティカルシンキングのウォッチングであり、著者が言う通り、本来的に「クリティカルシンカーはユーモラス」なのだ。

さて、内容としては「斜めから見る」とはどういうことなのか、を非常にわかりやすく解説してくれている。やや全体の構造がわかりにくいという欠点はあるにしても、個々の議論や会話のレベルを一段階上げる重要な思考法を簡潔に把握することができる。何よりOL進化論を使うという非常に意欲的な作品であり、やはりとてもユーモラスである。

 

■メモ

  • クリティカル思考とは、「批判的思考」。何事も無批判に信じ込んでしまうのではなく、問題点を探し出し批評し、判断すること
  • 〆拠→結論の推論の仕方は正しいか、∈拠となっている「事実」は正しいか、がポイント
  • 推論は4分割で考える(結婚が早い/遅いと女同士で腕を組む/組まれる)
  • 因果は逆方向の因果関係や相互以前の因果関係もありうる
  • 前後論法は必ずしも真ならず
  • 藁人形論法、相手の言葉を巧妙に、あるいは極端に言い換えることで、議論の中で弱そうな部分にだっけに焦点を当てて、そこを集中的に責める論法
  • 体験談広告の問題点はそこに述べられていない事実があること
  • 情報の歪み方の3パターン。仝慊ァ↓単純化、つじつま合わせ・補強
  • 一般に人は「〜である場合には目が向きやすく、〜でない場合には目が向きにくい」→家事とはきちんとやっていれば誰も気に止めない作業である
  • 仮説を否定する事実がないかどうかも検証する必要がある。(反証)
  • 行為者は原因を自分よりも状況のせいにしがち。自分の目からは状況しか見えていないから仕方ない部分もある
  • クリティカルシンカーの条件、々イ嫌いでなく客観性を重視すること、⊆分が間違っている場合に認めること、A蠎蠅間違っていると思っても、相手の人格に感情的な評価をしないこと
  • ユーモアの本質は、物事を真正面からでなく、上から下から斜めから裏から見ること。ユーモアとはノンクリティカルシンキングのウォッチングであることが多い

 

以上

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