murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
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礼儀作法入門 / 山口瞳

■概要(Amazonより引用)

礼儀作法とは何か。それは「他人に迷惑をかけない」ことだと、山口瞳はいう。そのためにも「まず、健康でなくてはならない」と。世に作法の本は数あれど、礼儀を人づきあいの根本から教えてくれる書物は意外に少ない。「電話いそげ」「パーティーの四つの心得」「なぜか出世しない通勤の天才」など、金言の数々も心にしみる。とりわけ社会人初心者に贈りたい人生の副読本である。

 

■所感

偏屈で、しかし憎めない、粋なおじさんの持論が語られている。ところどころ時折ハッとするような表現があり、突飛なようで生きることの本質を突いた良書だと思う。

何気に最も心に残ったのは、山口瞳研究家を自称する作家の中野朗氏によるあとがきで、こうある。

「「箸のあげおろしの一刻一刻が人生だ」という思いは、山口瞳氏の生活者の覚悟である。人生如何に生くべきか、ではない。今をどう生きるかが氏にとって最重要事項だった。」

 

著者は、それこそ灰皿の形や箸置きの品質など、細部に至る生活の品々や品行に持論を述べていくが、この生活への「こだわり」こそがまさにその人の人生を生きるということなのだと思った次第。

 

■メモ

パンチラインは以下の通り。

  • 食べる、飲むと言う事に関して言えば、それで全て事足りるのである。事は足りるのであるが足りないものがある。この足りない部分が、私たちの日常の「生活」であり「味わい」というものなのではないだろうか。
  • 私においては、お茶を飲む、食事をするという、いわば箸のあげおろしの一刻一刻が人生だという気持ちが抜きがたいものになっている。高遠なる理想は私には縁がない。むしろ、小さな食器、それを造った職人の心、そこから人類の歴史にせまりたいという気持ちが強い。

 

以上

 

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