murasaki

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 第12節 VS横浜F・マリノスユース

■結果

京都 2-1 横浜FM

 

■得点者

49分 京都 服部(1-0)

71分 横浜 岩城(1-1)

90+1分 京都 服部(2-1)

 

■メンバー(京都)

[GK] 若原

[DF] 俣野、竹島、江川、岡崎

[MF] 上月(→遠藤)、杉田、橋本(→財前)、福岡、津野

[FW] 服部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■レポート

何年か振りにユースを観戦。

サンガU-18は今年から強豪揃いのEASTに参戦したこともあり、苦戦中の状況はトップ同様。試合前の時点では勝ち点で降格圏と4差、対戦相手の横浜はまさにその降格圏であり、今後の趨勢を占いそうな一戦となった。

 

サンガのシステムは4−1−4−1が基本で守備時は4−4−2の形。メンバーはGK若原、右SB俣野、トップ下橋本を除くと全員が2年生。この2年生の代は中学年代でナイキプレミアカップを制したいわゆる「黄金世代」であり、それほどユースに詳しくない自分でも知っている選手が多い。

 

試合開始直後は横浜の左サイドMF椿のドリブル突破が目立つ。タッチが柔らかいうえに相手の逆を取るのが抜群にうまい。

しかし10分程度経過したくらいからは京都がポゼッションを高める展開になる。両SBからセントラルMFの福岡、橋本につけて、そこから縦にパスが通ると数人の連動したショートパスワークが何度か決まっていた。あるいは左サイドにある程度スペースができてくると、左ウイング上月の伸びやかなドリブルでグイグイ縦に運ぶ場面もあった。

上月は代表戦の中継等で見た通りの有力選手。サンガの選手の中で個では一番目立っていた。高身長のドリブラーでテクニックはもちろんフィジカルも当たり負けしない。ワンステップで強烈なボールを蹴れたりと、一つひとつのプレーにポテンシャルを感じた。

ただ、相手の警戒レベルも高いわけでフリーでボールを持てる場面はそんなに多くなかった。

 

前半の決定機は相手エリア前でパスを回したところで上月が一気にドリブルで縦に切り込んだ場面。深く切り込んで折り返したところにフリーの服部がいたが、服部のシュートはややダフり気味になりゴールを逸れた。

一方の横浜は守勢の展開であまりゲームを作れずにいたが、FWの棚橋・山谷を走らせるようなフィードを入れた場合にはチャンスになりかけていた。実際走りが速かった。サンガのCB竹島、江川は前には強かったが、相手との走り合いは若干嫌そうな感じだった。

前半は0−0で終了。

 

後半は早々に京都が先制。福岡の右からのCKを相手のクリアが弱かったところに服部が一人反応。ワンバウンドしたボールをゴール近距離から思い切りボレーで振り抜きゴールに突き刺さした。

ちなみに福岡はセットプレーの場所によって右足・左足を使い分けていた。どちらが利き足かわからないくらい両足から精度の高いボールを入れていた。

 

しかしここからサンガは苦しくなる。尻に火が付いた横浜が左右に長いサイドチェンジで揺さぶり出す。ポゼッション率としては前半と一転するような展開になった。何気に後半から入った横浜FW岩城の存在も大きかったかもしれない。スピーディーですばしっこいプレーが目立っており、椿との連携はサンガにとっては辛かった。

また、FKやCKの際に横浜MF山田のキックも常に嫌なポイントにボールを落としており、後半25分頃までなんとか耐える時間が続いた。

しかし後半26分、右サイドを岩城に突破され、そこからの巻きながらのシュートが対角のポストに当たりながらゴール。GK若原はここまで盤石の安定感を発揮していたがさすがにこれは防げなかった。ここしかない見事なシュートだった。

 

前半からの試合内容としては引き分けが妥当だが、お互い勝ち点3が欲しい状況。サンガはここでエースナンバー10の財前を橋本に代えて投入した。本来レギュラー格の選手らしいが、怪我明けのため途中出場らしい。

が、この時点でサンガの選手はかなり疲弊しており、攻守の切り替えに遅れが目立つ状況。攻撃時には人をかけられず、守備時は中盤に広大なスペースがある等、横浜優勢の状況は変わらなかった。引き続き横浜が攻めてサンガが耐える展開が続く。

 

しかしラスト10分頃になって財前が本領を発揮し始める。財前は一言でいうとゴツい。そしてテクニックがある。サンガが攻撃に人数を掛けられない状況において、相手を背負いながらキープで時間を作れたり、あとはゴールキックを直接胸で納めるプレーが何気にチームを助けていた。

 

そしてロスタイム、財前が決定的な仕事をする。右サイドで五分五分の状況から周囲の相手選手を剥がした財前がエリア前にドリブルで侵入。左からダイアゴナルに走った服部にここしかないスルーパス。服部は相手DFを引き連れながらも一歩早く右足でシュート。相手GKの右手をかすめながらゴールイン。サンガベンチは歓喜。

服部は、特に後半においてはほとんど良い形でボールに触れられていない。プレスやフリーランでの頑張りはあったが、ボールの納まりはそんなによくなかった。そもそもスピードもパワーも特筆するほどではない。

しかし2本の超決定機をしっかりとモノにした。なるほど、こういう選手なのだなと。1点目もそうであった通り、一番ゴールに近そうなポジションを取る嗅覚的な部分とそこからのシュートの巧さを見せた。まさにストライカー。

 

その後少ししてから試合は終了。近くにいた横浜サポーターが2失点目の瞬間に「なんでこうなるの…」とため息をついていたが、まさに横浜サポーターの気持ちそのものだろう。少なくとも後半の大半は横浜の時間であり、同点にも追いついた。にも関わらず、最後の勝ち星のつかみ合いでスルリと星を逃してしまう。選手もかなりガックリきていた。この負けは辛い。

 

サンガはギリギリ競り勝った。後半にかけて運動量の低下と共に攻撃の連動性が失われていっただけに依然として課題は多い。ただ、本格的に財前が復帰すればもう少し前線で納まるようにもなるだろうし、そこから少ないチャンスをモノにし、今日のようにしぶとく勝ち点を奪っていくしかないだろう。

いずれにしても相手も必死な厳しい試合を勝ち取ったことは素晴らしい。何より、ほぼ2年生中心ながらEASTの強豪と対等にやり合っている姿は非常に頼もしく感じた。どこぞのトップチームと違い確かな将来性を感じさせる戦いぶりだった。

 

■個別評

[GK]

若原 … 世代別代表の常連だけあって安定感・安心感がある。キックの飛距離が何気にすごい。

[DF]

俣野 … 相手MF椿とのマッチアップに苦労していたが、身体を投げ出して粘り強く対応していた。

竹島 … いくつか裏に抜け出されていたが、全体通して潰しはよくできていた。

江川 … 攻守に安定している。チームを鼓舞する太い声が目立っていた(「守りに入る時間ちゃうぞ!!」とか)。頼もしい。

岡崎 … 上月との連携が良く、守備は安定しているし、オーバーラップのタイミングも良かった。何気にいい選手。

[MF]

上月 … 上記の通り。2人抜いて3人目で止められる場面が2・3度あったので、それを更に突破できるくらいの選手になることを期待したい。

杉田 … 良くも悪くも黒子の役割。ロストは少なく、安定したパス供給を続けていたが、もっと危険なパス出しを期待したい。

福岡 … ほぼロストはなくいくつか良いパスもあったが、期待値から言うともっと攻守で存在感を見せてもらいたい。

橋本 … 軽やかなテクニックを随所で発揮していた。しかし起点になり切れていない部分もあったし、よりゴール前でそのテクニックを発揮することを期待したい。

津野 … 運動量が多くボールもある程度持てるし器用な印象。中学時に見た印象だとたぶんサイドは本職ではないんだろうと思う。どう個性を出していくか。

[FW]

服部 … 素晴らしい決定力を発揮。今後も決してチャンスの数は多くないだけに今日のような働きを期待したい。

[交代]

財前 … 球際も強いし良い選手だなと。右利きの本田という感じか。プレイスタイル的に運動量が課題なのかなという気はする。いずれにしてもこのチームに欠けているタイプの選手であることは間違いなく、存在感は大きい。

遠藤 … 残り時間も少なく、ほぼボールに触れることはなかった。守備や運動量の面を考慮しての投入だったと思う。

 

 

以上


 

| 京都サンガF.C関連 | 21:55 | comments(0) |
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