murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
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考えうる限り最悪の監督(2014年J2第10節までの雑感)
先ほどの湘南戦での完敗を受け、これで10節を終えて3勝5分2敗の12位。得点13、失点11。予想通り我らがサンガは不安定な戦いを続けている。ただ、問題は結果ではない。夢も希望も理念も蓄積もない試合内容に絶望しているのである。そして、プレーや選手ではなく、ピエロのごとき監督や奇策ばかりがネタ的に取り上げられる現状が悔しくてしょうがないのだ。
勝っても素直に喜べず、解任を願い若干負けてもいいかなと思ってしまうこの心境いかがなものか。稀代の迷監督に率いられた惨状についてもう言いたいことがとにかく溜まりすぎているので、まずは勢いで思うことを吐き出させて頂きたい。

■バドゥの問題 嵬戯」

バドゥ監督は攻撃的なサッカーを好む監督とメディアには評されている。この「攻撃的」という曖昧な言葉通り、両サイドに2人ずつを並べたキックオフや前線に3人を残したCKの守備、GKの攻め上がり等、リスタートの位置だけを見るとなんとなく攻撃的な感じがする布陣で試合に臨んでいる。が、メンバーにオフェンシブな選手を多く起用したり、前線に多くの選手を並べたからといって、チャンスを多く作れるかというとそんなことはない。結局はピッチの11人でどのように攻めるかという戦術にそのチームの色が出るのである。
その意味で、現在のサンガは「攻撃的」という言葉とは程遠いほどに攻める術をほとんど持っていない。ザックリ言ってしまうと、基本的に流れの中の攻撃パターンは以下の3つしかない。

‖膵の裏への単純なロングボール
△箸蠅△┐裟俚い謀呂靴討らのアーリークロス
6隶罎離┘螢内へのドリブル

まず、,砲弔い討倭蠎DFも簡単に予想できるため、DFが処理を誤った場合にのみ極まれにチャンスになるが、基本的にはボールがGKかゴールラインに流れる場合がほとんどとなっている。淡白な攻撃の最大の原因といえる。
△蓮∪俚い相手DFを半歩抜いた状態でのクロスを得意としているため、とりあえず石櫃が相手DFと一対一になれる状況になればボールを預けてしまい、中でクロスを待つという単純な戦法。大黒という規格外のボックスストライカーがいるため、チャンスにつながる場面は少なくない。
はただの個人技。

上記の3つの攻撃パターンは戦術といえるほど大層なものではなく、フィードやクロス、ドリブル突破という選手個々の単発のプレーでしかない。言い換えれば、チームとして相手の守備組織を能動的に崩す方法がないのが現状だと言える。これは開幕戦から10節までほとんど変わっておらず、それでもスタメンやシステムをいじってこないあたり、バドゥ本人に問題意識はない模様。
ゆえに、バドゥのサッカーとは「攻撃的」どころか、そもそも戦術がないという恐ろしいものなのである。

一方で、リスタートの布陣ばかりを前掛かりにしている割に、守備まで選手任せにしているところがバドゥサッカーの恐ろしいところで、こちらは攻撃以上に問題を多く抱えている。まず、プレッシングのスタート位置が恐らく決まっていないため、相手のパス回しに後手後手でついていくような場面が非常に多い。それゆえ、能動的なプレスで奪ってからショートカウンターという形のチャンスをほとんど作れていない。
次に、中盤で五分五分のボールを争っている際や後ろにカバーがいない状況で、逆サイドのSB、特に比嘉がふらふらと攻め上がっているため、簡単にサイドの裏を突かれ場面が何度もある。所謂「つるべの動き」や「五分五分の際にボールより前に上がらない」といった基本中の基本だと思うのだが、これらの約束事が定まっておらず、常に失点の気配がある。


■バドゥの問題◆嵎个螻遒長田召靴織瓮鵐弌質考」

とはいえ、監督が無策でも、ピッチでプレーするのでは選手であり、試合と話し合いを重ねていくことで攻守ともに熟成していくのではないか、そうした「自主性」にこそバドゥの真の狙いではないか、と思う方もいるかもしれない。
が、「自主性」でサッカーを展開するには偏り過ぎたメンバー選考を行うところにもうひとつの大きな問題がある。具体的に言うと、比嘉、ジャイロ、山瀬、アレッサンドロの固定起用である。

今季のサンガは左サイドからほとんど点を取れていない、というか左サイドがほぼ死んでいる。これはまず、左からヴィルドアップ自体が行われていないことに大きな問題がある。基本的に、今季のサンガはDFラインでパス回しが始まった際、何故か比嘉が前線深くに位置どってしまうため、左SBからの組み立てがない。確かにときにはボランチがSBの位置に入り、相手を食いつかてスペースを空けたり、相手のサイド裏への抜け出しが狙うことがあるが、相手マークが食いついていない段階で馬鹿の一つ覚えのようにそんなことをしても意味はない。むしろ本来山瀬がいる場所にボール捌きが下手な比嘉が入るだけで逆効果である。また、仮に比嘉が上がっていない状況でも隣のバヤリッツァがあまり比嘉にボールを預けない点も気になる。石櫃と違い比嘉はプレスをかけられた状態でパスをもらった際に前を向くトラップができない。その結果、リターンでバヤリッツァに返すことしかできず、左からの組み立てがほとんどない。あとは、前方にいる比嘉に右からボールが流れてくることもそれなりにあるのだが、いかんせんクロス精度が酷すぎて結局チャンスにつながっていないという根本的な問題もある。
ということで、比嘉のポジショニングと技術が左からの攻撃を殺してしまっている。

しかし原因は比嘉だけでない。主に左サイドに顔を出してくるボランチがジャイロだという点も見逃せない。ジャイロは前を向けない、縦パスを出せない、フィードの精度が低い、守備で防波堤になれているわけでもないというイマイチ何がよくて獲得したのかよくわからない選手。ジャイロがいることにより、攻撃時のサンガは大げさに言えばパスの出し手/受け手を一人失っている状態で、これもまた左サイドの停滞の原因となっている。

そして最後は山瀬である。どう見ても不調。ボールが足についていないし、細かなミス、ボールロストが多すぎる。恐らくアレッサンドロがサイドに張り出したり、比嘉が前に出すぎてスペースを埋められたり、逆に守備時に比嘉のスペースを埋めてあげたりしているうちに自分のプレーができず調子を崩したのだと思うがまあひどい。もともと細かなプレーが得意の選手ではないが、山瀬のところで失うことが多すぎる。
またセットプレーのキックも不調で、特にゴールに向かって左側のCKの精度が恐ろしく低い。にもかかわらず、福村や横谷を使わないため山瀬以外の選択肢がなく、比嘉や山瀬の固定起用はこのようなところにも影響を及ぼしている。
(関係ないが、最近あまりセットプレーの奇策を使わなくなったあたり、やはりバドゥへの選手の信頼も落ちているのかもしれない。)

アレッサンドロは言わずもがな。得点シーン以外での貢献度が低すぎる。特にアイディアがないくせに引いてきてはこねて攻撃を遅らすという悪癖が当初チームの足をかなり引っ張っていた。

上記の4人については、恐らく自分だけでなく多くのサポーターが問題と感じていたと思うが、バドゥはほとんど手をつけなかった。ここまでサブ含めて怪我人以外でメンバーが入れ替わったのは第10節の山瀬⇒横谷の一度きりという異常ぶり。
しかも、この4人が替わった際、大体の予想通りチーム状況がよくなっているのである。有田は適当なロングボールでも競り勝てるし、ポスト役をこなせるので、特に第8節松本戦ではチームのパスの流れをかなり良くした。横谷・福村も同様で、第9節・第10節と彼らが入ることで、左からの組み立てがこれまでよりはできていた。また、横谷に関してはミスはありながらも、チャンスを一定数作りだすことに成功していた。少なくとも山瀬よりはマシだった。
固定化による試合感の問題か、いずれの選手もまだ本領を発揮しているわけではないのが残念なところだが、とりあえず放任するにしてもスタメンくらいはもう少しまともなメンバーを選んでほしいと切に思う。

※例外的に第8節松本戦は山瀬も比嘉もボールによく絡めていたが、これは松本のウイングバック田中とその前方の岩上が中でプレーしようとする山瀬を終始どちらがみるのかはっきりしなかったことに原因がある。また愛媛や湘南等に比べるとDFラインが深い一方、意外とそれほど前線もプレスバックしてこなかったため中盤である程度パスがまわせていたという部分もある
(とはいえ、バドゥ監督が言うほど内容が良かったとも思えない。そもそも松本は相手にボールを支配させるチームであるし、なにより結果は2-2の引き分けである)。まあ要は、松本の問題が大きいと考えている。


■まとめ(とりあえず)

以上、バドゥ采配の現状は、無策なうえにメンバー選考を見誤り且つ固定するしているというなかなか絶望的なものである。それでいて、あのサポーターの心境を逆撫でするポーズやステップ、妻とのイチャイチャといったパフォーマンスにはただただ憎しみを覚える。
とにかく大木体制の蓄積が日々無に帰していくことが残念すぎる。個人としても駒井や工藤、酒井ら充実の時を迎えつつある選手にとって一年も無駄にできない状況でありながら、失われた一年となってしまう可能性が大きい。はぁ。

まあ、まだまだいろいろと言いたい事はあるし、祖母井や武田賢宗氏のレビューにも物申したいのだがとりあえず今日はここまで。もう不貞寝します。

| 京都サンガF.C関連 | 01:00 | comments(4) |
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開幕以来思っていたことを全て代弁して頂きありがとうございます。戦術がない、意味不明なメンバー選考、全て同感です。昨年までの3年間の蓄積が崩壊していくのを見てるのはつらいですね。
| さか | 2014/04/30 9:44 AM |
>さかさん

ありがとうございます。
おっしゃる通り、この1年間だけでなく、J2の4年間を無駄にしてしまうことがただただ残念ですね。
| ejimiuson | 2014/04/30 10:53 PM |
全く同感です。一番つらいのはこれまでの3年間の積み重ねがなくなってしまうこと。悔しいのはプレーオフによって昇格が阻まれたこと。昇格してたらどうなったかは分かりませんが、現体制にせざるを得なかった要因のひとつはプレーオフ制度かと思うと、やりきれません。
| GU | 2014/05/01 12:42 AM |
>GUさん

気持ちはよくわかります。チャレンジャーの立場で臨むJ1勢との試合には滅法強かっただけに、とにかくJ1にさえ上がれれば、プレーオフさえなければ、と何度思ったことか。

とはいえ、多くの選手が残留を選んでくれ、心機一転今年こそと誰もが思う中で、何故こんな無能を連れてきたのかと。
もう今はそこへの疑問と怒りだけですね。
| ejimiuson | 2014/05/01 10:35 PM |









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