murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
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馬鹿は死んでも治らない <2010サポーターズミーティング>
今日はサポーターズミーティングに参加してきた。会議の構成は、今井社長の既報のニュースリリースみたいな薄い話が一時間半、質問時間が一時間半の計三時間。色々と思うところはあるが、とりあえずは以下に今井社長の主要な発言を自分なりにまとめてみた。筆者は本会議には参加したものの、その後のロビーでのミーティングに参加できていない。そういうわけで、決してすべてを網羅できているわけではないし、言葉選びが実際と違う部分もあるが悪しからず。


○柳沢について
・172件の抗議が電話・メール・投書で寄せられた。
・戦力外を早い時期に出したのは、選手が移籍を決めやすくするため。柳沢はじめ選手たちからは感謝されている。
・本人が毎年単年契約を希望。助っ人として毎年評価してほしかったからとのこと。
・戦力外の判断に対して、本人は納得しているし、フロントに対して不信感はもっていない。
・減俸という選択肢もなくはなかったが、彼はまだJ1でやれる選手だという思いもあり、協議の結果、戦力外の判断に至った。
・スポンサーの圧力という報道はあったが、事実無根。稲盛会長が移籍に対して口を出したりしたことはない。
・クラブ発表に先立って、メディアで戦力外が報道されたことは不本意だった。ただ、なかなか人の口に戸は立てられないだけに、難しい部分がある。

○クラブビジョン
・育成型・地域密着型・地域貢献型のクラブを目指す
・サンガの収入というのはJ1最下位とJ2最高位の狭間くらいのところにある。したがって、そのレベルの収入のチームがJ1上位に進出していくためには、自前の選手を育成していくほかはない。それ故、育成型クラブというビジョンを掲げた。(金の使い方が下手なだけという質問あり)
・来年以降はもっと得点を奪えるチームを創っていきたい。その意味で、「人もボールも動くサッカー」を掲げる大木氏の就任があった。

○経営内容
・クラブは債務超過(収入<支出)を続けてきたが、ここ数年はJ1昇格による収入増などもあり健全な経営が続いていた。
・だが、この三年間、前社長が残留のために無理な支出を行ったため、今年また債務超過に転落した。
・サンガはまわりで言われているほど金があるわけではない。

○強化方針
・来季はGM・スカウティング・テクニカルの三つを強化。
・スカウティングに関しては、南米の若手などのスカウティングのため、来季はジャイルコーチをブラジルに派遣。今までは適正な選手を適正な価格で買うことができていなかった。
・テクニカル分析に関しても、相手チーム、そしてなにより自チームの分析が非常に甘かった。そこを強化したい。
・監督の選任に関しては、祖母井GMが判断を下した。決して、はじめから秋田氏解任ありきだったわけではなく、あらゆる選択肢の中から判断した。
・発表があった選手以外とは、全員残留に向けての交渉を続けている。

○監督・チーム統括人事について
・加藤氏の解任のタイミングについては、翌日にリーグ戦が控えているとはいえ、やむをえなかった。練習場で彼と会った時に、いつになくサバサバした表情をしており、話を聞いていても、その言葉・表情から気持ちが感じられなかった。すでに気持ちが切れていたように思う。
・「クラブにある目に見えないもの」とは、加藤氏と話した限り、決してフロントやスポンサーを指しているわけではない。あの発言はクラブを支える土壌などのことを指しており、サンガにまつわる様々な状況と闘っているという意味の発言だと思う。(曖昧すぎて正直よくわからなかった)
・加藤氏はフロント業務に秀でた人材ではそもそもなかった。同時に、現場への並々ならぬ
意欲を持っていた。
・したがって、彼をフロントにいれるという当初の判断自体に誤りがあった。
・秋田の就任については、そもそも本人がやりたいと申し出たというのがある。彼と話す中で、自分は絶対にJ2に落とさないと力強く発言してくれた。
・複数年契約を結んだことについては、まず本人の希望があったから。そして同時に、監督業というのは解任時などすぐに次の仕事があるわけでなく、非常にリスキーな商売であるためその点も多少考慮した。彼には家族もある。
・補強については、有名なオフェンスの有力選手から売り込みがあり獲得も可能だったが、秋田監督の「現状のチームの連携を重視したい」といった希望により断った。後々、当選手はやはり必要だったのではという話もしたが、秋田監督は自分の判断ミスを認めたうえで、それが当時の自分にできる判断だった、後悔はない、といったことを言っていた。
・秋田の監督としての引出しは少なかった。それは本人にも言った。
・コーチングスタッフについては編成中。後日発表あり。
・菅澤氏のU−18監督の辞任については、家庭的な事情があった。基本的には現状のアカデミースタッフのことは評価しており、彼らが望む限り、今後も現状の体制を続けていきたい

○その他
・今季はサポーターに対して何度か非礼な対応があった。非常に申し訳ない。
・神戸サポの行進・罵詈雑言やFC東京サポの花火などは、すでに抗議の連絡をクラブに入れている。
・チケット料金の値下げ
・サポシの変更。
・観客動員の三分の一はスポンサーの動員によってまかなわれている。(筆者個人としては最も衝撃が残る話だった)



■雑感

恐らく、上のまとめを見て十分に納得できたという閲覧者はいないだろう。それは、実際に出席した筆者自身ですらそう感じている。正直言って収穫は少なかったし、むしろ表題の思いを強くしただけに終わった感は否めない。

これにはいくつかの原因があるが、最も大きな原因は今井社長にある。彼には改めて失望させられた。まず内容云々の前に、彼の物言いからは緊張感・切迫感がまったく伝わってこない。たぶん普段は気のいいおっさんなんだろうが、時折入れられるギャグじみた表現は場にそぐわず、非常にイライラさせられるのだ。よくこの場でそんな緊張感のない発言ができるなと。同時にそれで度々笑いが起きてしまう場内のサポーターにも疑問を感じた。筆者がピリピリし過ぎなのか。

ただそれよりも、社長に失望したのはその発言内容である。上記の赤字部分のような、おおよそ納得しがたい稚拙な判断を要所でおこなってしまうその経営センスの無さ、そしてそれを堂々と理由として発表してしまう厚顔無恥加減には、もはや憤りを通り越して呆れてしまった。というかもはやある種諦めである。そりゃ降格するわと。

当然、そんな社長との質疑応答はことごとく噛み合わなかった。社長は質問の要旨を捉えられていないことが非常に多く、また理解できていても、上記のような信じられないような回答が返ってくる(正直な回答ではあるんだろうが、それがまた無能ぶりを物語っている)。誠実さは感じられなくもないが、経営者としての適正にひたすら疑問が残った。

質問者の責任も大きい。社長の回答が腑に落ちないこともあってかダラダラと質問が続いてしまったり、熱くなりすぎて話が逸れてしまったりと、第三者からしても要旨がわからなくなるような質問が多かった。気持ちはわかる。ここ何年かのフロントの判断は意図がまったく理解できないものが多く、疑問を挙げればキリがない。聞きたいこと・言いたいことが多すぎた。
ただそれにしても、限られた時間の中で明らかに無駄な質問があったのは否めない。「社長が降格すると思ったのはいつか」(当然社長は浦和戦後と答える)とか「大木・祖母井の招聘はいつから行った」とか、非生産的な質問には辟易とさせられた。

社長は終始理念や改革などの来季以降の話をしていた。しかしながら本来追求するべきは、空想のようなビジョンの話ではなく今季の反省であり、今度こそ同じミスを繰り返さないための来季以降への自戒である。社長の発言からも、サポーターの質問からも、今季に関する話が少なすぎた。上記の無駄な質問のせいで、監督・GM兼任を許した理由(質問には挙がったが、社長が答えるのを忘れていた)だったり、柳沢を戦力外とした判断の経緯、強化部の補強失敗の反省、意思決定のプロセスの実情と意思決定者の責任、それらの説明責任といったクラブの核心に迫るような話がほとんどできなかったのが本当に残念だった。筆者自身も手を挙げたが、質問希望者は多く、結局質問することはできなかった。
はっきり言うが、前述した笑い等々含めサポーターもヌルかった。これじゃあクラブが耳を傾けないのも仕方ない。

その他、進行役ももう少し積極的に仲介役を務められなかっただろうか。彼が質問を明確に翻訳してくれれば、会議はもっとうまく進んだはずだ。あと、結局他人事のように一言も喋らなかった細川強化部長は一体何をしにきたのか。非常に理解に苦しむ。

まあとはいえ、そんな偉そうなことを言う自分自身もそのサポーターの一員である。今日はこうした社長・サポーターを前に、本当に自分の無力さを感じた。こんなネットの片隅で不満を並べてるだけでは何も変えられない。


数少ない収穫を挙げるならば、とりあえずいくつかの質問者から、内容は微妙だったとしても、その言葉・態度でクラブへの大きな怒りを伝えることはできたと言える。ただ、あの社長だけにどこまで伝わってるのかは知らない。(関係ないが、前列の女性の「一生懸命やりました、というような選手たちの馬鹿な試合後コメント」には大いに納得した。経営者の能力から選手の意識まで、ほんと問題の根は深い…。)

また、祖母井氏に大きな信頼を寄せていることもわかった。クラブはこの調子で彼に全権を託してほしいと思う。大木氏の就任も考えられる選択肢の中ではかなりいい方だろう。不満は数えきれないが、いまできることはとりあえずやった印象はある。二年くらいは希望を描けるかもしれない。

とはいえこのフロント陣である。おそらくまた3、4年スパンで、いや下手すれば彼らと契約の切れる二年後にも、信じられないような判断をきっと下すだろう。この会議で尚更その思いを強くした。
そもそもこのチームに希望など感じてはいけないのだ。その諦めの境地こそが今会議の最大の収穫である。近い将来、京都サンガF.C.はきっと歴史を繰り返す。





| 京都サンガF.C関連 | 03:01 | comments(6) |
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| - | 03:01 | - |
はじめまして。ミーティングで「非生産的な質問」をした阪口です。私もミーティングに参加させてもらって感じた気持ちはmurasakiさんとほぼ同様な想いでした。気の良さそうな方だとは思いますが、人を惹きつける強力なリーダーシップは持ち合わせていない社長であるという確認が出来た事とサポーターの想いをサンガフロントに伝えただけでも開催の意義があったと思っています。ただあの様な場で”無駄のない生産的かつ活発な議論”が生まれるのは難しいと思います。(実現するには時間と定期的に開催する回数が必要では?)
サッカー全般の質的向上はGMに任せて、社長は経営収支の改善(特に収入=スポンサー収入の増加)に没頭してほしいですね。(ただGMの首に鈴を付けて監視する人間がいない事は残念ですけど‥)

私の質疑に関しては、幸運にも1番目に当ててもらい、後でたくさんの人(私よりもずっと熱心でコアなサポーター)が発言するだろう(それも質疑ではなく想いや願いをダラダラと‥)と思って個人的に気になっていた事を簡潔に質問させていただきました。おかげで10〜12月の無残な公式戦7連敗→J2降格も必然の結果だった事もわかってスッキリとした気持ちにさせてもらいました。

私自身は、ピッチ上でワクワクゾクゾクする魅力的なサッカーを持続して披露してくれるサンガさえ観れればハッピーなので、1年でも早く見れるように、外から辛抱強く見守っていくしかないという気持ちをあらためて感じました。

普段はサンガに関するブログなど一切関心がなく観ないのですが、「さっかりん」のリンクからこのブログを見つけてコメント(釈明!)させていだだきました。
長文かつ駄文になってしまいごめんなさい。
来シーズンもゴール裏で(北側に移動になりそうですが‥)、スタジアムで共にサッカーを愉しみましょう!
それでは失礼しました。
| sakaguchi | 2010/12/12 8:10 AM |
>sakagutiさん

批判的な内容を載せたにも関わらず、こうして気持ちのいい返答を下さったことに心から感謝します。

>あの様な場で”無駄のない生産的かつ活発な議論”が生まれるのは難しいと思います。

確かに。
一年に一回、一時間半では明らかに時間が足りていないですし、あのような感じになるのも今思えば仕方ないかもしれないですね。上で述べたように、進行も褒められたものではなかったですし。
ただ、クラブに求めるだけではなく、我々の側からもっと動く必要もあるとは思いました。それこそ横浜FMのように。
たしかにフロントはひどいですが、クラブの進行方向を矯正できなかった我々サポの責任も大きいと思います。

来季からは、その時々でフロントを問い質し、議論を重ねていけるようになればいいですね(まあ浦和ほどサポが強大になるのも考えものですが)。

>来シーズンもゴール裏で(北側に移動になりそうですが‥)、スタジアムで共にサッカーを愉しみましょう!

もちろん。(僕はSバックですが)
上では絶望的な物言いとなってますが、なんだかんだで僕もサンガからは離れられません。ストレスと一瞬の幸福を買いに、来季もスタジアムに足を運びたいと思います。

こんなブログですが、よかったらまた見に来てもらえると幸いです。わざわざコメントありがとうございました。

| ejimiuson | 2010/12/12 12:59 PM |
初めてコメントしますミクです。
私はサポータズミーティングには参加していませんが、ejimiusonさんのこの記事を読んで内容を知りました。

育成型クラブを目指すという方針ですが、数年前から同じことを聞いている気がします。
育成は1〜3年などの短いスパンでは結果が出てこない分野ですよね。
ただ、サンガにアカデミーセンター(普及・育成部門)が設立されて10年以上経っています。
ここ最近だけではなく、サンガはユース年代に優秀な選手を獲得し結果を出してきました。
にも関わらずそれがトップチームの成績に反映されていない。
そのことに対してのもどかしさは私以外の多くのファンの方にもあるのではないでしょうか?
若い選手の「スカウト→育成」までは上手くいっているのでしょう。それをトップで「活用」できていない。
毎年その部分をはぐらかしているようで気になるなと思いました。

他にも思うことは多々ありますが・・・このブログほど具体的に書いていらっしゃるかたはいなかったので大変参考になりました。
ありがとうございます。
| ミク | 2010/12/22 8:16 PM |
>ミクさん

コメントありがとうございます。ほんと、不満を挙げればキリがないですね。苦笑

>育成型クラブを目指すという方針ですが、数年前から同じことを聞いている気がします。

おっしゃる通り、2006年、2008年にも似たような方針を掲げてました。ただ、その方法はというと、その場その場の責任者に丸投げしていただけ。今回のこれも、聞こえのいい言葉を使った、批判を和らげるためのエキュスキューズでしかないと思います。

>若い選手の「スカウト→育成」までは上手くいっているのでしょう。それをトップで「活用」できていない。
毎年その部分をはぐらかしているようで気になるなと思いました。

これまでのユース所属選手に関しては、私個人としては、それほど優秀だったとは思わないです。確かに、それなりの結果を残した年代もありましたが、実際トップに上がってきた選手で、全国的な知名度を持っていたのは角田くらいだったと思いますし。(その意味では、加入が決まった山田・下畠あたりも前例に該当しそうで少し怖いんですが)

ただ、それ以外の部分では大いに同意です。一・二年に一度カテゴリーが変わり、昇格・残留のために選手が大きく流出入してくるという、他には類を見ないめまぐるしい環境が、育成の面に少なからず悪影響を残してきたのだと思います。若手を積極的に起用する余裕がなかったんでしょう。(その点、加藤氏は唯一若手起用のセンスがありましたが)

今度こそ、同一の理念・方針・監督で我慢強く腰を据えて、育成をやってもらいたいもんです。
| ejimiuson | 2010/12/23 10:22 PM |
サンガのフロントに、「サッカーの素人が多い」ことはもはや定説ですね(サンガ→元祖エレベータークラブ、セレッソ→ジェットコースタークラブ、アルディージャ→残留のプロ)。しっかりした方針が必要ですが、まあパク・チソンと松井大輔クラスの選手はなかなかいませんね。f^_^;
向こうから売り込みかあったアタッカーというのは誰だったのでしょうね(大黒?)。
| グーパーすると車酔いしにくくなるよ | 2010/12/29 7:19 PM |
>グーパーすると車酔いしにくくなるよさん

コメントありがとうございます。

憶測でしかありませんが、時期的・状況的に考えると、高原だったのかなと思います。もしくは、おっしゃる通り大黒の可能性もありそうです。
| ejimiuson | 2010/12/29 7:49 PM |









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