murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
ロシアワールドカップ現地観戦記

休暇を利用し、長年の夢であったワールドカップの日本代表戦を現地で観戦してきた。試合は日本対コロンビア。

それはそれは素晴らしい経験であった。記録に残しておこうと思う。

 

 

■6/16(土)

成田空港を出発。約5年ぶりの海外に胸が躍るというよりは若干の不安感。何せロシアである。しかも1試合を観るために約1週間滞在するわけで、先々の苦労も予期しながらの出発となった。

 

 

■6/17(日)

トランジットを経て翌朝頃にモスクワ・ドモジェドヴォ空港へ。

 

 

なんともモダンな空港に到着。天気は快晴。この旅の間はこの天気がほぼ毎日続くことになる。

ここからモスクワ市街に移動し、ホテルに荷物を預けた後に観光へ。

 

 

トレチャコフ美術館から救世主ハリストス大聖堂、赤の広場、クレムリン、グム百貨店、聖ワシリイ聖堂など、限られた時間の中でとにかく有名なところを回ってみた。

はっきりと言えることはモスクワの街はとても美しいということ。ロシアならではの独特な建築物の美しさは外面だけでなく内面にも表れていて、予想以上に魅力的に映った。

加えて世界各国から集まった人たちの話声や歌声、色とりどりのユニホーム姿により中心部はとても賑やかだった。美しい街と活気にあふれた人々が織りなす光景を見ながら、ロシアって、ワールドカップっていいなと思えた1日だった。

 

 

■6/18(月)

 

この日はモスクワからサランスク周辺の街ヘンザに移動。

 

 

 

バスによる一日がかりの長距離移動だったが、北海道のごとき大自然を見ながら色々と課題図書も読めて割と充実した移動にはなった。夜はカフェバーのようなところで食事をした。相変わらず店員に英語は全く通じないが、割と無表情な一般的なロシア人とは違い、笑顔の多い対応をしてくれて気分がよかった。

 

 

■6/19(火)

 

ついにコロンビア戦。なんとなくどんな一日になるのかワクワク・ドキドキで寝付けなかった。自分が緊張する必要は全くないのだが。

ヘンザからサランスクに移動。スタジアムが建てられる前は本当に何もない場所だったようで、大きなスタジアムが遠くからでも目立つ。

 

 

それにしてもスタジアムは美しい。他にも何か所か見たが、ロシアのスタジアムは建築物として独創性があり美しい。早く中に入ってみたくてウズウズするような造形美である。京都スタジアムもそうなってくれればいいが。

 

 

わかりにくいが、いざスタジアム敷地内に入ると逆方向の橋からは恐るべきコロンビア人の大群が押し寄せてきて、周辺のエリアも黄色いユニホームばかりだった。当時はなぜこんなに日本人が少ないのかと思ったが、後のセネガル戦などを見ている限り、単純にコロンビア人が多すぎたというだけだったようだった。

 

 

 

中も美しい。もうちょっとで夢のピッチへ。

 

 

いやー震えた。

洗練されたスタジアム内の光景もそうだが、それ以上に個々の騒ぎ声がとてつもなく大きな渦となって全体に轟く様は体感したことがなく、身体全体に鳥肌が立った。これがワールドカップ、これが南米の熱狂なのかと。何かの爆発を待っているかのような轟音であった。

この試合前の雰囲気だけでも本当に来てよかったと思えた。

 

そして大歓声の中キックオフ。

 

前半。後で観たTVの中継と現地での見え方や雰囲気はかなり違うものがあったが、まず感じたのは圧倒的な個々の力差。少しでもコロンビアのブロックの間にパスをいれようものなら一瞬で潰されてしまうような迫力があり、攻撃ではいとも簡単にマーカーを剥がしてしまうテクニックと俊敏性を感じた。

日本側の緊迫感や慎重すぎるほどの姿勢は随所に強く感じられ、コロンビアの選手・サポーターの勢いは大変なものがあった。

 

同点シーンのコロンビアサポーターの盛り上がりもすごいものがあった。

このFKは恐らくTVで観ている以上に現地ではやられそうな気配があった。というのも、川島がファーに寄りすぎだろうと。

中継の角度から見るとそうでもないが、現地で見る限りかなり川島の位置は寄っていた。正直、ニアに蹴られてゴールにボールが突き刺さった直後、川島が美しく宙を舞う光景が蹴る前から思い浮かんでいた。実際にはより巧妙なキックが飛び、遠くからでもわかるくらいにゴールラインを超えた。VARは必要なかった。

 

後半。明らかにコロンビアが疲れていたので、なんとなく勝利を期待する雰囲気が少しずつ会場の日本サポーターにもでていた。一方で中々ボールが収まらず、乾、香川、原口、特にセンターの香川が相手のバイタルエリアで2タッチ以上できるイメージはあまり想像できない状況だった。で、予想通り本田投入。この時の会場の雰囲気の変化はハメス投入時に近いものがあり、何かやるんじゃないかという期待感と相手側の危機感が確かに感じられた。

 

そして試合に勝った。会場は7割くらいがコロンビアサポーターだっただけに終了後は沈んでいたが、健闘を讃えてくれるサポーターも多く、いわゆるナイスガイばかりだった。

 

会場の外では日本サポーターがお祭り騒ぎ。自分自身、日テレやコロンビアのTV局の取材を受けるなど、純粋にとても楽しかった。本当に良い思い出になった。

 

帰りはまたヘンザへ。ホテルに着くころにはヘトヘトになっていたが、充実した気持ちであった。

 

 

■6/20(水)

 

この日はモスクワにまたも長距離移動。

 

 

帰りもこのような大自然が続いた。しかしさすがに目的を終えたこの終盤での大移動は辛いものがあった。だいぶ旅の疲れもたまっていたんだろう。ちなみに昼食で食べたロシアの郷土料理ペリメニは水餃子のようなもので、結構おいしかった。

 

 

■6/21(木)

 

モスクワのホテルからドモジェドヴォ空港に行き、成田へ。

 

 

さらばモスクワ。さらばロシア。大きなトラブルもなく、本当に素晴らしい場所や人々ばかりだった。

「暗い」「危険」というのは過去のイメージであると地球の歩き方は言っていたが、本当にその通りだった。街や建物はとても美しく、人々はシャイなところも含めて親近感が持てた。

 

 

■6/22(金)

 

成田空港到着。ようやく長旅を終えてホッとする。

 

一時は本当に行くべきか迷った。多大なお金と時間と体力がかかることを悩んだときもあった。しかし、今となっては行ってみて本当に良かったと思える。今までの旅行の中でも最高に旅行であったとはっきりと言える。

特にワールドカップならではの試合の雰囲気というのが間違いなくあり、それは普段のJリーグや日本代表の観戦では味わえない熱狂と興奮だった。一生忘れないだろう。背中を押してくれた周囲の人に感謝したい。

 

そして、最高の思い出を作ってくれた日本代表にも感謝したい。監督交代に対する複雑な気持ちは間違いなくあったし、田嶋会長に対する不信感は残り続けるが、代表の選手たちは慎重に、しかし堂々とプレーしていた。まさに前回のリベンジと呼ぶにふさわしい。何とか決勝トーナメントに進み、少しでも長くこの夢を見せ続けてくれることを願う。

 

以上

 

 

 

 

 

 

| 日本代表 | 01:19 | comments(0) |
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