murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
持たざるチームの苦悩は続く(2015年J2第3節VS大宮アルディージャ)
1−2

以下雑感。

◆既に対策された攻撃スタイル
・家長、ムルジャのいない大宮は降格クラブとは思えないほどの小粒なメンバー。実際、試合を通じて泉沢とセットプレー以外、全くと言っていいほど攻撃の形を持っていなかった。
・一方のサンガも攻撃に関しては深刻な状態。ボランチ一枚をCBの間に入れたヴィルドアップには、そもそも相手2トップが深追いしてこないためほとんど効力を発揮しなかった。前半半ば以降は、左記の形での組立を諦めて通常の2CBでの組み立てに切り替えたが、有効な手立てとはならず、ファンテソンの足元のおぼつかなさがただただ目立った。
・相手のサンガ対策としては、石櫃への対面DF和田の距離の詰め方もあからさまだった。クロスに対しても、中のDFにしっかりと待ち構えられていた。ファンテソンにしてもそうだが、相手が戻りきる前を狙った大黒へのアーリークロスの形が完全に研究されている。
・そうなるとなかなか手だてが見つけられない我らがサンガ。前節同様、相手のコンパクトな二列のブロックの前には、駒井やロビーニョ、佐々木のドリブルはそれほど有効ではない。そしてサイドに展開してのクロスも上記の通りもはやチャンスにならない。つまり八方塞がりの状態。

◆質の低い両クラブ
・結局試合は、互いにセットプレーと相手のミス絡みの速攻しかチャンスができない凡戦となった。
・飛車角落ちの相手の攻撃の質の低さを考えると、少なくとも引き分けで終わらせるべき試合だった。しかもサンガは、理想や志を一旦棚に上げて、守備から入るチームを作ってリスクを減らすサッカーをしている。その意味でも絶対に負けてはいけない試合だった。正直非常に痛い敗戦。
・逆に大宮にとっては、この内容で勝ち点3を獲れたことはかなりでかい。この守備の固さ、勝負強さに家長というエクストラキッカーが加わることを考えると、今季のJ1昇格レースの本命になりそう。ただ、メンバーは大幅に入れ替えないと、J1に上がった後は厳しいと思う。

◆サンガの問題
・サンガはいくつも問題を抱えている。特に大きいのは右の2つ。早くも手詰まりになりつつある攻撃の組み立て、セットプレーをはじめとした守備の一瞬の緩さ。
・前者については、和田サッカーとJ2でのサンガでの立ち位置のミスマッチが根本的な問題だろう。福岡だけでなく磐田や大宮といった上位候補までもがポゼッションを放棄している今季J2において、サンガはボールを「持たされている」。和田監督は、12年のヴィッセルの状態がわかりやすいが、ポゼッションを構築する術を持っていないし、そういう練習をしていないのだと思う。また、メンバーについても、いわゆるプレイメイカータイプを置かず、佐々木やファンテソン、有田/宮吉のワイド起用といった速攻と点で合わせる攻め方に重きが置かれた布陣となっている。
・後者については、守備時のポジショニングや各自の距離は随分とまともになったと思うものの、個人に起因した隙が多すぎる。杉本には目を瞑るとしても、やはりバヤリッツァとファンテソンは、ブロックを作るチームの一員としては相変わらず軽い。
・攻撃の理想と守備の理想の狭間で、戦術的にもメンバー選考にも、攻守どちらにも舵を切れていない中途半端な状態になっているのが現状だと言える。次の讃岐戦なんかは、相手の格好の餌食となるのでは。

◆大黒をどう見るか
・あとはやはり大黒か。
・点はとる。が、今節の宮吉が飛び出しのスペースを奪われていたように、中央及び裏のスペースを独占してしまう。一発で自分が点を獲るための動き出ししかせず、またチームメイトも「大黒さんの動き出しに合わせなければ」という意識が強すぎて結果的に攻撃が単発に終わってしまう。
・プレスにもスピード感や迫力がない。本来、ショートカウンターを一つの武器とする和田サッカーにおいて、そういう形をここまであまり出せていないのは、大黒のチェイシングの甘さあるいは一発カット狙いのプレスも原因の一つだと思う。
・だがやはり点を獲る。難しい。

◆改善案
・今後だが、組み立てにおいては、せっかくロビーニョが相手のボランチとCBの間で受ける動きを見せているのだから、そこに一本楔を入れる形をもっと徹底したほうがいいと考える。相手の守備ブロックの前でいくら左右にボールを展開しても現状ほとんどチャンスに至っていない。まず大黒、まず石櫃ではなく、ワンクッションを置く工夫がほしい。
・メンバーは、プレイメイカー(ファンジンソン、石田、和田、永島)の起用とファンテソンと福村の交代あたりが無難な策だろうか。それで多少は遅攻でもチャンスが生まれると思う。まあ、いずれも起用される可能性は低いが。

・そんなわけで、既に全勝チームがいなくなったこの泥レース、サンガが勝ち抜いていくには攻守に甘さ・隙が多すぎることを痛烈に感じた今節だった。

以上
 
| 大宮アルディージャ | 14:44 | comments(0) |
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