murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
Cradle/Aurora collection
このグループは「Cradle Orchestra」としても活動してて、その場合はその名の通りヴァイオリンやらフルートやら豪勢な音楽隊となるわけだが、そういう活動母体からしてもわかる通り、非常に流麗な音作りを特徴としている。ジャケットやタイトルからしてもいかにもという感じ。

今作はそんな彼らのベスト版的な内容で、こちらの期待した音を裏切らない作品ではあるんだけど、いかんせんどの曲もイントロからジリ貧になっていく出来なのが残念。
というのも、どの曲もラップ→サビの歌(いくつか女性ヴォーカル)の展開の中でこちらの予想を越えるメロディを作り出せていない。それは特にサビのメロディに顕著で、エモイボーカルと仰々しい音が「切なさ」を狙いすぎで、曲の印象を一気にありきたり且つ下品な仕上がりにしてしまっている。どの曲もイントロでは引き込まれるだけに残念。

そういうわけでやや退屈な感は否めないのだが、そんな中で燦然と光り輝くのがM-4「Can't relate (Cradle Orchestra Remix)」だ。
この曲は僕が彼らの曲を聴くきっかけになった曲でもあるのだが、他とは違いイントロからアウトロまでまったく飽きさせない。代わる代わる各楽器演奏者が真ん中に出てきては強烈な演奏を残していくようなイメージで、音を聴いているだけで熱くなるものがある。二回目のサビからヴァースの変わり目が特にいい。

まあどれもこれも音の一つ一つはキレイなので、聞き流す分にはちょうどいいと思う。

| 音楽(HIPHOP以外) | 04:08 | comments(0) |
Wyolica/悲しいわがまま
エピックレコードジャパン
(1999-05-21)

wyolicaのデビューシングル。当初はSuiken目当てで買ったのだけど、予想外に良いシングルだった。

デビュー曲である表題曲は、現在まで通じる、wyolicaらしい真っ当なギターポップ。爽やかで気持ちよく、azumi独自の静かな歌声を最大限に生かしている。この曲はまさに彼らのルーツと言えるんじゃないか。

ただ、「悲しいわがまま」という言葉をより直接的に表しているのは、REMIXの方。大沢伸一によるトラックが実にすばらしい。ギターサウンドを一転させ、様々なテイストを加えたトラックは、曲の雰囲気を一気に夜のイメージに変える。
ちなみにこれが確か初客演のSuikenも、なかなか良い仕事をしている。漠然とした情景から時折こぼれてくる感情表現が心に残る。

カップリングの「ラララ」も良かった。サビに切り替わる際の盛り上がり方と幻想的なトラックがいい。

さすがデビューシングルだけに、細部に至るまで手抜きがない。
あと、ジャケットの絵が実にいい。

| 音楽(HIPHOP以外) | 03:21 | comments(0) |
KAANA/KAANA
EMIミュージック・ジャパン
(2001-09-12)

現在、完全に活動停止状態にあるKAANAの最初で最後のアルバム。
GORE-TEXやK-BOMB、BBまで、R&Bの歌い手とは思えない興味深い客演陣に惹かれて手にとってみた。

結果から言うと買ってよかったなと。これはなかなかの傑作だ。
KAANAは決して歌唱力やテクニックが抜群というわけではないのだが、実にエモーショナルで表現豊かな歌い方をする。レゲエ畑出身ということもあるのだろうが、感情の起伏がそのまま歌声に伝わっている。

そしてそれよりも特異なのが、彼女の音への嗜好。
今作の各インストを担当しているSweet Rain、DJ YAZI(共にBLACK SMOKERS RECORDS)、そしてDJ YASというトラックメイカー陣の顔ぶれを見ればわかるとおり、この手の歌手では異質なほどに黒く煙たいビートを好む。そしてそれが、このアルバム全体を包む怪しげな夜の空気感を構成している。
例えば「そっと目を閉じて」ひとつとっても、歌詞は恋愛だし、コーラスも上に乗る音も非常にキレイなんだけど、その下を終始走り続けるビートだけがやたらとズンズンして重い。
だが、その違和感が気持ちいい。
非常に興味深い1枚



| 音楽(HIPHOP以外) | 02:57 | comments(0) |
三浦大知/Your Love feat.KREVA
エイベックス・エンタテインメント
(2009-02-11)

この曲のなにがいいのかというと、やはりNao'ymtのトラックメイキングだろう。下品でありきたりなポップさに踏み込んでしまわずに、そのちょっと上のギリギリのラインで美しさや華麗さというものを表現できている。
そのおかげで、おもいっきり恋愛についての曲でありキラキラしているのだけど、メロディはちゃんと歌謡曲の前で踏みとどまっている。

三浦大知の歌については、うまいし発音もいいけど、もともとのポテンシャル自体は特筆すべきほどではないと思う。だけど、メロディへの乗せ方の多様さなどテクニックが素晴らしい。本格的なR&Bの歌い手だと思う。
 
それ以上にこの曲の評価を上げているのはPVの作りと彼のダンス。自分はこれに惚れた。
是非とも生で見てみたい歌い手だ。
| 音楽(HIPHOP以外) | 02:51 | comments(0) |
鈴木亜美/DOLCE
エイベックス・エンタテインメント
(2008-02-06)

非常に雑多な作品。予想以上にダンスミュージック系統のトラックは少なく、その分、いかにもな歌謡曲の「ようなもの」からギターフォークの「ようなもの」まで多岐に渡っていた。

だが、それらのクオリティーがまあ低い。
中田ヤスタカプロデュースの「FREE FREE」、「SUPER MUSIC MAKER」「MUSIC」はなかなかよかったのだが、そのほかはほぼ全滅。
トラック自体の出来の退屈さはもちろんなのだが、彼女の歌唱力の低さもまったくカバーできていないのが痛い。同じ歌謡路線でも、小室時代のような彼女の声特有の寂しさや哀愁をまったく引き出せていない。ただただありきたり。なんというか作品全体がぼやけている。

こんな凡庸な曲がやりたくて休止し、復帰したのか。聴いた当時は非常に疑問だった。

ちなみに、聴いていないが今作の次のアルバムは全曲中田ヤスタカプロデュースらしい。妥当な判断だと思う。
| 音楽(HIPHOP以外) | 02:24 | comments(0) |
Wyolica/who said “La La..."?
エピックレコードジャパン
(2000-02-02)

Steady&Coの「Only Holy Story」にazumiが客演していたのをきっかけにこの作品を手に取ったのだが、聴き初めの頃はいまいちピンとこなかった。というのも、静かなギターの音色に、しんみりと静かに発声するazumiの声が乗るため、当時、大音量でHIPHOPを聴いていた自分にとっては非常に退屈に思えたのだ。

だが、何回か聴いていくうちにだんだんその静けさが心地よくなってくる。優しく声を響かせながらも、その奥に静かな闘志を感じるようになった。

さらに気がついたのが、音が主張し過ぎないことの重要性。たぶん、彼女の天性の歌声を最大限生かすのは今作のようなシンプルで静かなメロディだろう。その意味でwyolicaは音の方向性と歌声の特性がマッチしているのだなと。

ということで以来すっかり彼等にハマってしまった。癒されるし、なにより装飾がない分飽きがこない。長く聴けるすばらしい作品だと思う。

曲単位でいうと、正直最初の段階でピンとくるような飛びぬけた曲はほとんどないと思うが、聴き続けていくうちに「キスの温度」はかなり好きになった。温かくてお洒落で、心が洗われていくような感覚に陥る。静かで切ない「こたえて」もなかなかいい。また、淡々としながらもどこか後悔の気持ちを感じさせる「are you missin’ me?」も悪くない。

逆に初めて聴いた段階で最も良いと思えた比較的有名な「さあいこう」やkjが参加した「風をあつめて」などのシングル郡は後々そんなに好きでもなくなった。シングル故に若干装飾が施されているからだろう。
繰り返し聴くことで良さが出るアルバムの典型だと思う。
 
| 音楽(HIPHOP以外) | 00:23 | comments(0) |
FreeTEMPO/Imagery
forestnauts records
(2006-04-12)

予期せぬ「当たり」。

一曲目「imagery」が美麗なだけでなくしっかりと展開があり素晴らしい。この曲はアルバムのイメージを体現した、まさに彼の代表曲。
お目当てのm-floのリミックスも期待通りの出来。原曲も相当好きだが、さらに好きかもしれない。その曲の後の「Bossa Presso(FreeTEMPO mix)」「Drift Mind(child who dreams mix)」も悪くない
移動時に聴くのが最適。

FreeTEMPOの中でも最高傑作だと思う。というより他はそんなにハマらなかった。飽きたのかも。


| 音楽(HIPHOP以外) | 23:59 | comments(0) |
ACIDMAN/and world
EMIミュージック・ジャパン
(2005-12-07)

たまにはHIPHOP以外からも。

恐るべき完成度を誇る今作。巻き舌ボーカルの激しい楽曲から叙情的な楽曲まで、アルバムのどこをとっても魅力ある曲が並べられている。

今作には始まりから終わりまでがひとつの物語であるかのようなドラマがあり、全て聴き終わった後の気持ちよさは筆舌に尽くし難いものがある。
これほどハマったアルバムはHIPHOPでもあまり例がなく、THA BLUE HERBの「LIFE STORY」以来の自分の中での大ヒットだった。

そんなわけで、どの曲も甲乙つけがたい出来を誇るわけだが、まず「world symphony」のイントロからの勢いがかなりかっこいい。そして終盤の3曲の壮大な終焉への最後の完全燃焼。これが感動的。
他では、「プラタナス」などはもちろんのこと、インストも素晴らしかった。

とはいえ、曲単体より是非アルバム全体として聴いてほしい一枚。


| 音楽(HIPHOP以外) | 23:09 | comments(0) |
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