murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
望みはつないだ<2010J1第12節VS横浜Fマリノス>
2−2


前半戦の総括も含めて以下諸々。


●失点は止まらず

結局今節も2失点を喫した。一点目はまたもやのPK。
ただこの場面、水本が栗原を引っ張っているのは確かだが、栗原が自ら寄りかかって倒れているようにも見え、恐らくその両方が重なったプレーであると思われる。したがって水本が引っ張っている以上ファールの判定は間違っていないが、セットプレー時のエリア内のプレーであることを考えれば、あれくらいの接触は日常茶飯事であるともいえ、笛が吹かれないことの方が多いと思う。あれをPKとされてしまうあたりに、運であったり流れという面であったりの、この前半戦の苦しさが表れている。

二点目は相手を褒めるべき。俊輔のシュートもその前のパスワークもいずれも止めようがないほどに見事だった。柳沢のロストはらしくなかったが。


●相変わらずの守備組織

前半戦の失点を振り返るにあたって、今節のようなある意味でどうしようもない失点、セットプレーの失点、神戸戦の二点目のような極個人的ミスが原因の失点を除くと、失点のタイプは大きく二つに分けられる。

一つはショート&ロングのカウンター。今季からサンガは攻撃に以前より多くの人数をかけはじめた。しかしながら、元々ポゼッションが得意でないことに加え、チエゴ等新加入選手を含めた守備戦術が整理されていないことからかなり危うい攻撃の仕方をしており、結果として多くのカウンターをくらった。しかし、FC東京戦あたりから切り替えの早さをチームが意識し始めたようで、さらにライン自体が深くなったことで、とりあえずは速攻での失点はなくなった。

そしてそれに代わって、というかそれに伴い多くなったのが、深く押し込まれた形での失点である。前回までのエントリーで散々言ってきたように、迎えて跳ね返す力がなくなったにも関わらずラインがやたらと深く、加えて個々人の守備時の間合いもあけすぎているなど、スペースを消すことばかりを優先し「奪う」意識がとにかくとぼしいのだ。

今節は相手がショートパス&ポジションチェンジの激しいマリノスとあって、その傾向がさらに顕著になっていた。引くことで効果的にスペースを潰せていたのならいいのだが、昨年同様マークの受け渡しがまったく整理されておらず、狩野などにボランチ前、あるいは横のスペースを引っ掻き回されていた。それでもDFライン前で昨年の如く強引に潰せていたらいいのだが、それができるわけでもなく散々中盤は振り回され、DFラインは改善されるどころかさらに深くなってしまっていた。


●カウンターへシフト?

中盤が深くなる一方で、3トップは先鋭化している。プレースピードに長けた柳沢・ドゥトラ・ディエゴの3人のコンビネーションは速く、強く、とにかく鋭い。この3人で攻めるカウンターの形が今節はかなり多かった。
中盤以下が引いたからそうなったのか、三人が速いからそうなったのかどちらかが先なのかはわからないが、今季はSBの押し上げが速くなったこともありカウンターの迫力は十分だ。しかし、前述の通り引いたところで守れていないし、三人と七人が分断され間延びするという新たな問題も発生していた。今後カウンターを戦術の軸にするとしても、守備時の組織と意識の改善は急務だ。

まあそれ以前に今節は、昨年のホームでの対戦のように「もたらされて攻めあぐねさせられる」マリノスの苦手な展開に持っていくという狙いがあったことは、監督のコメントなどからも恐らく確かだ。すなわち、元来のラインの深さに加え、相手に合わせた面も大きかったのだろう。

というわけでとりあえずの結論として、やはりもう少し前から奪う守備をチーム全体で意識させる必要があるように思う。自由にボールをもたせすぎ。


●逆襲に期待

とにかく苦しい前半戦だった。「産みの苦しみ」に加え、運に見放された面も大きかった。決意を持って臨んだ今節ですらそんな流れを断ち切れていなかった。
にも関わらず最後に追いついたという事実はかなり大きいと言える。実際、あの1点で解任を回避したように思う。

というか仮に解任したところでサンガのフロントが実績ある監督を連れてこれるのか。まだカトQの方がマシだった、という展開が目に見える。
疑問を呈してきた采配も、ようやく芽が出始めた今シーズンである。フロントの能力を考えれば優秀な監督が就任する可能性よりは、現体制の持続による強化の可能性の方がまだ大きいように思う。この二年の成果を重視すべきだ。

中断明けはさすがに運も上向いていくるはず。加藤監督のサンガを僕は信じたい。







| 横浜Fマリノス | 02:42 | comments(0) |
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