murasaki

記憶の記録。あるいは独白。
ロジカル・シンキング Best solution / 照屋華子・岡田恵子

■概要(Amazonより引用)

(前略)本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について述べたものである。そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術である「MECE(ミッシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why So?」を身につけることである。

(中略) これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論理的表現力がかなり向上するはずである。実践に即した問題も随所に載っているので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけられる。

 

■所感

自分もそうだが、「ロジカル」を先天性の能力と思い込み、自己流で悪戦苦闘していた人間からすれば、本書の内容は目から鱗の連続となるはず。記載の内容を実践しているか実践していないかでビジネスマンの力量に差が生まれる可能性は高いと思う。

難点として、大・中項目の設定が不適切な箇所があるため全体の構成が掴みづらかったり、練習問題の回答が用意されていなかったりといったマイナス要素もあるが、総合的には他人に薦めたい本である。

尚、本筋の内容ではないが、何気に印象に残ったのは巻末のQ&Aにおける質問。「コミュニケーションをするときに、結論を真っ先に伝えるというのはいかにも欧米的で、日本のビジネスマンには馴染まない、と思うことも多いのですが・・・・・・。」という質問に対して、「「論理の構造」と「メッセージの伝達順序」は違うもの。伝えるときには、もちろん、根拠から伝えるケースもある。」と回答している。この点は意外と勘違いされている気がするかもしれないと感じた。

 

■メモ

.瓮奪察璽犬裡獲弖

 本書の軸となる考え方。相手にメッセージを伝える際には常に「課題」「(それに対する)答え」「相手に期待する反応(理解してほしいのか、意見がほしいのか、行動してほしいのか)」を何よりもまず明確にしなければならない。

 

◆峽誅澄廚相手に伝わらないときの落とし穴

 上記の「答え」は「結論」「根拠」「手段」によって構成される。その中でも「結論」が相手に伝わらない場合の落とし穴が以下。

 ・「結論の要約」ではなく、「自分が言いたいことの要約」になっている。

 ・「状況によっては」「場合によっては」が同床異夢を生んでいる。具体的に「どの状況」のときに「どう」するのかを明確にし、曖昧さを排除することに努めなければならない。(例:収益の動きを見ながら→前年比で100%を切っている場合は)

 

「根拠」が相手に伝わらないときの落とし穴

 ・「Aが必要だ、なぜならAがないからだ」では相手は納得しない。

 ・「事実なのか、判断/仮説なのか」を疑われた時点で信ぴょう性は半減する。どちらなのかを明確にして、その根拠を示して説明しなければならない。

 ・「前提条件や判断基準」を「言わずもがな」と思っているの自分だけ。特に判断基準は明確に示さなければ相手は納得しない。

 

ぁ崋蠱福廚相手に伝わらないときの落とし穴

 ・他の会社や10年前でも通用するような公理では誰も納得しない。

 ・修飾語で物事が具体的になることはない。(抜本的に、全社一丸で、重要課題として、など)

 

ァ峽誅澄廖嶌拠」「手段」を整理するためのアプローチ

 以下の実践により、話の漏れ・重複・ずれ・飛びをなくし、ロジカルな状態に近づくことができる

 ・「MESE(ミッシー)」の様々なパターンを使えるように実践しておく(3C、4P、効率・効果、期間など)

 ・話の論理構成において、上から下に「Why So?」、下から上に「So What?」の状態が明確になっている状態を追求する。

 

ο斥はコンパクトなほどよい

 ・縦の階層化は相手がどこまでの説明を期待しているかによる。(本書ではレベル2〜3のケースが多い)

 ・MESEの分解の目安は多くて4〜5つ。それ以上の場合は切り口を変えたほうがよい。でないと相手の頭に残らない。

 

論理の組み立ては主に2パターン

 どのような場合においても、以下の2パターンのそれぞれ、もしくは上下間での組み合わせで論理を組み立てることになる。

 ・「並列型」…結論に対してMESEな複数の根拠を用意する方法。多くのケースに使える基本構造であり、MESEの切り口が相手の納得感の鍵になる。

 ・「解説型」…結論に対して、「事実」→「判断基準」→「判断内容」の順で論理を組み立てる方法。客観的な事実で共通認識を作り、自分の思考の流れを通して、妥当性を伝える/意見をもらう/複数の案から選択した案の妥当性を説明するとき等に有効。事実の客観的な正しさ、判断基準の妥当性が特に重要になる。

 

以上

 

 

| 書籍 | 20:37 | comments(0) |
コンサルタントが入社一年目に学ぶエクセルの教科書 / 高山俊

■概要(Amazonより引用)

一流コンサルティングファームで、新入社員向けのエクセル研修を担当する現役コンサルタントが、そのテクニックを1冊にまとめた。

本書を読めば、ビジネスパーソンの誰もがあこがれるコンサルタントのエクセルレベルに、たった3日で到達できる。

 

■所感

エクセルの各種テクニックを解説した書籍は多いが、どの作業でも必要になる「基本の型」をこれほど明確に説明した本はないのではないか。

「データを分析して示唆を出す」というゴールに向けて、超初心者レベル(Ctrl+Cなど)のショートカットや関数から具体的な手順までを一切の無駄なく掲載している。めちゃくちゃ勉強になった。

当書で感じたのは「型」の大切さ。振り返って自分の所属する企業では、エクセルに限らずパワ―ポイントや報連相など、日々行う行動の型が明確に規定されていない。結果として、各自が暗中模索の中、先輩を真似しながら我流の型を身に着け担当業務をブラックボックス化している状況がある。

著者が所属するコンサルファームと事業会社では依然大きな人材の質の差が存在するが、それは決して採用時点の質の差だけでない。対外的なサービスの提供者であるコンサルファームとあくまで社内向けサービス提供者の企業の経営・間接機能における、質の底上げ・標準化に向けた努力の差も強く影響しているのだと感じた次第。

 

■メモ

日常で使えていなかった手法を羅列

 

・Ctrl + tab  エクセルの切り替え

・Ctrl + shift + 1  整数&桁区切り

・Ctrl + shift + 5  パーセント

・Shift + f11  新しいシート

・, ,  後ろの桁を省略

・出所や時点、計算方法を常に入力する

・<>  等しくない

・*  ワイルドカードで曖昧検索

・Vlookの代わりにindexとmatch

・Vlookを行うときは上部に常に列番号を記載

・Iferrorを積極的に使う

・<>’’’’  入力済みのものすべて

・合計を別の方法で検算

・データ分析の4ステップ  |噂秉厳→⊃傾猝椶虜鄒と集計→クロス集計→ぜ┷兇世掘Ε如璽燭猟媛叩→,北瓩襦 

・ピボットを使わないデータ整理のコツ  .灰團擇妊掘璽汎瓜里魴劼ない、▲如璽燭魑嬶させない

・重複の削除  常に確認を実施

・常に合計値で間違いないかチェック

・区切り位置指定ウィザードは便利

 

以上

| 書籍 | 12:45 | comments(0) |
V字回復の経営 / 三枝匡
評価:
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■概要(Amazonより引用)

(前略)本書のストーリーは、事業再建を専門にするコンサルタントである三枝が、過去にかかわった日本企業5社の事業改革を題材にしたもの。ストーリーはノンフィションとフィクションの間、つまり5社での体験を素材に、どの企業にもあてはまる「経営改革のモデル・ストーリー」を構成したものである。

本書はフィクションであるが、それを感じさせない強烈なリアリティーを放っている。改革のもと、社内に生じる政治力学、葛藤、抵抗勢力とのかけ引きといった細部が徹底して描きだされているのだ。著者はストーリーの進行に合わせて組織硬直化の「症状」を分析したり、改革の「要諦」をまとめたりして、逐一処方箋を示していく。(後略)

 

■所感

本書含む著者の3部作は、日本のビジネスマンに勇気と活力を与える名著だと思う。

まず素晴らしいのは事業会社のリアルな描写。ステレオタイプ的な描写で終わりがちな所謂「日本企業」の風土、組織力学、政治性、現場の心情を小説形式で的確且つ辛辣に描いている(出席者の多い会議、管理者たちのすくみ合い等)。続いて改革の過程についての思考のアプローチから実行段階までを、論理面だけでなく人心掌握的な情緒面も含めて、水が流れるようなスムースさで伝えることができている。結果として読者は、自分の所属する組織に対する問題意識に確信を得られると共に、自分の持ちうる手段の乏しさや具体的行動の少なさを反省し、自分のこれからの仕事の姿勢を改める勇気と活力、そしてその具体的アプローチを得ることができる。個人的には、自分の進路を決めるうえでの大きなヒントと活力になった本でもある。

印象に残る描写が非常に多い。「業績の良い企業ほど社内は緊張感で満ちており、業績の良くない企業ほど緩い雰囲気」は納得。1作目の「危機的な企業の事務所に入るとすぐにわかる湿気を帯びた静けさ」に並ぶパンチラインだと思った。

 

■メモ

 崔楼茲瞭端貔」は本当か

社員が語る社内常識について事実確認をすることは常に非常に重要。とりわけ全国規模の企業で地域別にバラバラな施策を打っている会社で語られがちなのが「地域の特殊性」。この言説は、本社の戦略部門が進捗や施策効果をうまく把握できないばかりか、結果に対する言い訳に使われがち。また、戦略部門の機能停止にもつながりやすい。

本書では「特殊だと思っているのは本人たちだけで、客観的に分析すると大した特殊性など存在していないことが多い」と述べられている。

 

∧析力不足の壁

現状に危機感を抱いた人は、対策を考えると共にそもそもどうしてこんなことになったのかを自問し始める。結局、社内常識で語られる問題は表層的なもので、その裏にある真の問題を把握する必要があるからだ。しかしそれを見つけることは容易なことではなく、本書では「分析スキル」と「こだわり(執拗さ)」の2点において大きな壁があるとのこと。前者は論理的に議論し数字を重視する気風の弱さゆえにこのスキルに欠ける社員が多いため。後者は抵抗やそもそもデータがないという事態に遭遇することためである。の中に失敗に終わる改革は星の数ほどあるが、改革の切り口を正しく設定できるかはこの作業にかかっている。

 

6餮讐塾鷲埖の壁

総論だけで組織は変わらず、改革案を各部署の業務と管理にまで具現化していく必要がある。が、これが意外と難しい。現実には、現場がサボリを決め込んだり、あるいは本社側が現場に丸投げしてしまったりすることが起きる。ここで必要なのは、≦面な落とし込み能力、燃えるリーダーシップ、政治的軋轢を処理する能力が必要とのこと。

自分としては、大きな改革では実行部隊のトップを改革のチームに入れることが不可欠と考えていたが、本書では改革タスクフォースのメンバーが改革案立案後に実際に組織改編後の部門(カンパニー)トップに就くというアプローチをとっていた。単純な施策ではあるが割と目から鱗だった。

また、やはり組織改編や人事ごと抜きでの改革の成功など不可能と改めて感じた次第。

 

せ温

P100「改革の推進者と抵抗者のパターン」、P344「改革・八つのステップ」は必読。

 

以上

 

 

| 書籍 | 18:28 | comments(2) |
速読日本一が教えるすごい読書術 / 角田和将

■概要(Amazonより引用)

速く読むことできちんと覚えられる最強の読書術。

15万人が実践した1日1冊を苦にせず本を読む技術。

速読を極めて起きる脳の変化によってどんどん頭が覚えられていく!

さらに、「環境」を変えて「経験」を積み重ねていくことで、超スピードでの成長が止まらなくなる。

 

■所感

今日から可能な限り読書の記録をつけていこうと思う。ちなみに上記の★は3を標準とするので、3は決して悪い評価ではない。

 

本書は主に速読の意義、やり方、効果を最大化する方法を中心とした内容になっている。

冒頭で言及されている著者の考え方「速読だろうがじっくり読もうが記憶の残り方は変わらない」については、文中において科学的な根拠が非常に乏しく、いきなり若干の不安を覚えるスタートとなっている。とはいえ、感覚的には繰り返し読む方が頭に残っている感は確かにあり、読み進めていくと以降はそれほど違和感のある個所はなかった。特に速読の方法論については説得力があり、これから大量の本を読まねばならない自分にとってはそれなりに参考になった。

 

■メモ

)×環境×経験=理解

本書を貫く前提の考え方。読書の目的は一言一句を覚えることでなく、自分なりの気づきや閃き(=理解)を得て、自身の行動の改善につなげていくことである。そこで、気づきや閃きを得るために、本を読んで自身の環境に照らし合わせ、少しでも実践を試み経験を積み上げることが重要になる。

 

見て理解すること

速読の最も重要な方法。多くの人は心の中で音読しているため遅くなっているため、文字を「読む」より「見る」感覚(視野に文字を入れる)で進めていくことで速くなる。例えば「ペペロンチーノ」は、「ペ」と「ノ」をサッと見るだけで予測して読めるようになる。一行一秒が理想。

 

F匹濱擇觸慣をつける

忘れても前の行に戻らない。大抵、読書中に自分のことに置き換えて考えてしまうため戻ることが多いが、「読む」プロセスと「考える」プロセスを分け、まずは「読む」を完了させることが大事。

 

っ羇屬了例は読み飛ばしてもよい

よくある「最初結論⇒例⇒最後結論」の構成においては例はそれほど重要でない。あらゆる書籍において前半だけで全体像はとらえられないことが多い。とにかく早く全てを読んで全体像をつかむことが大事。

 

テ匹鵑世薀ーワードを書き出す

覚えているキーワードを手で書き出し、自分の立場・境遇に関連付けてみる。最終的に自分の行動につながっていかないと意味がないため。

 

Σ駭辰SNSへのアップが有効

改めて内容を他人に説明しようとしたときやその際に受ける質問によって、読書中になかった閃きを得られることが非常に多いため、会話やブログ等へのアップが有効。

 

以上

 

 

 

 

 

| 書籍 | 00:08 | comments(0) |
2018年京都サンガに関する10の予想

明けましておめでとうございます。

昨年から続くやりかけの記事があるのだが、今から追記する気力もないので一旦リセット。

新年の最初の記事ということで、漆黒の闇に突き進む京都サンガの今年の動向を予想してみることとする。

 

予想内容は当然悲観的になる。何故かといえば、クラブの動向が既にあまりにも不穏な状態にあるからだ。

昨年末、サンガは最低のシーズンの責任を傀儡の強化部長と役職だけの強化本部長に求めた。経営トップの山中社長、実質的に強化の主導権を握っていたと思われる小島スカウト、そして何より最も直接の責任を負うべき布部監督は今季もクラブに残ることになった。更に現場には、布部監督より経験も実績も年齢も上のジェロブスキー氏がコーチとして入閣するという、16年の名古屋とよく似た体制となった。

 

一方で、上記に関わる昨季の反省や今季の方針説明は、9月の「現状説明会」という時期的・内容的に意味を成さなかった説明会以降から全く行われていない。ホーム最終戦時の挨拶やHPにおける挨拶は全て定型的な内容に留まり、最後の説明のチャンスであったサポーターカンファレンスもまさかの開催見送りとなった。また、見送り理由についても、「現状説明会で説明済みだから」「強化本部長・部長が退任したから」「強化で忙しいから」という、あまりにも不誠実で、適当で、馬鹿正直なリリースを出しており、クラブ全体のマネジメントが疑われる状況にある。

 

というわけで、新年早々に批判的な内容ばかりで申し訳ないが、一度このタイミングで自分の見通しを整理しつつ、サンガへの思いを吐き出しておきたいと思う。

 

 

■予想1 3バックでスタートするが、5月頃までに4バックになる。

 

恐らく布部監督は昨年のリベンジを期していることだろう。つまり、好みの3バックとサイドアタックを標榜しての開幕になると思われる。しかしながら昨年の采配を見ている限り、攻撃のコンビネーションの構築や守備の約束事の設定が明らかに不得手であり成功しない可能性が高い。

一方で若手指揮官ゆえか、システムや戦術の変更は大胆に行うので、昨季同様に3バックでにっちもさっちも行かなくった序盤で大幅なシステム変更が行われるだろう。そしてそうした戦術のブレは選手からの求心力に影を落とすだろうし、組織としても一向に成熟しないままシーズンは終わっていくだろう。

 

 

■予想2 センターラインのスタメンが定着しない。

 

CB、ボランチのスタメンはシーズン序盤から安定しないと見ている。

CBは闘莉王の残留如何にもよるが、残留しても離脱は多いだろうし、逆にいなければいないで柱となる選手もいない。実績不十分な染谷も下畠も宮城にもそれほど明るい見通しは持てない。ボランチも同様で、望月と未知の外国人と若手という陣容ではかなり心許ない。

この昨季以上に不安定な骨格がそのままチーム全体の不安定な戦績に直結することになるだろう。

 

 

■予想3 昨年に比べセットプレーの得点が少なく、逆に失点が多くなる。

 

セットプレーでは今季は更に苦労することになる。相変わらずのキッカー不在に加え、ターゲットの高さや決定力は明らかにダウンしているからだ。

また、チーム全体がセットプレー時にゾーンディフェンスを敷いており、これがお世辞にもうまくいっていると思えない状況にある。というかこのゾーンについては、そもそも上手くいっているチームをあまり見たことがない。

また、この若いチームにおいて終了間際のセットプレーによる失点が多くなる予感がある。したがって、攻撃でも守備でもセットプレーは大きな痛手になるだろう。

 

 

■予想4 5月頃までに監督解任の可能性に言及する報道が出る。

 

序盤から苦境が続いたクラブにおいて、早々に解任の報道が出るだろう。ただしクラブはきっと解任を断行しない。

「功を急ぐが、責任を負いたくないので失敗を認めない」。

この経営者らしからぬザ・サラリーマン的な気質が、京セラから送り込まれてくる社長たちに共通する特徴だからだ。こうした判断の連続により、我々は、彼らが一企業の中間管理職でしかないことを痛感する。

 

 

■予想5 夏場の補強で外国人の1人が入れ替わる。

 

ここ何年も外国人補強においてはぬるっと外している感がある我らが強化部。要はなかなか当たりを引けていない。

今回の総とっかえも甘くはいかないだろう。少なくとも一人は早々に見切られクラブを去ることになる予感がある。

そしてまたフェホやキロスしかり、微妙な外国人が代わりに加入してくることだろう。

 

 

■予想6 布部監督在任中に関わらず、ジェロブスキーが練習を指揮している旨の報道や噂が現れる。

 

ガンバ、名古屋、今治、ほぼ成功した事例を聴いたことがない双頭体制で今季はスタートする。何故結果を残せなかった監督が残留して、明らかに格上の人間が新たにコーチとして加わるのか、クラブの誰もその理由を説明できない。

サポーターの素朴な疑問は、当然選手だって感じている。そして組織は徐々におかしくなる。

結果、布部監督を解任したくない社長と、ジェロブスキーを信頼する小島強化部長との間で結ばれる妥協案として、実質の指揮をコーチが執るという歪で最悪な体制を許すことになるだろう。

 

 

■予想7 32節終了以降に布部監督が解任され、ジェロブスキーが監督に昇格する。

 

求心力を失った指揮官の下、チームは低迷を極める。さすがの社長もアクションをとらざるを得ない状況になり、自身の退任が避けられない状況になって初めて、ついに解任を断行するだろう。要は今井時代と同じである。そのタイミングがシーズン3/4が終了した頃だろうと予想する。

 

 

■予想8 18位以下でシーズンを終える。

 

混乱する首脳陣から現場において、恐らくチームはJ2残留争いに巻き込まれる。

そもそも今季は闘莉王という超劇薬が抜ける可能性がある。良くも悪くも闘莉王依存になっていたサンガは、しかしその依存性により昨季勝ち星を得ていた。闘莉王不在となった場合は戦力的に中位〜下位程度のチームにすぎない。

そしてそれ以上の問題は、首脳陣の気持ちが勝利に向かっていないことだ。そこには常に保身の気持ちが纏わりついている。

もし勝利を第一に考えている首脳陣であれば、よく知らない素人を監督に据えることもないし、その体制を維持するために格上のコーチをつけるなんていう歪な考えに至らないからだ。

勝利以外のもの、つまり癒着や保身といった邪心が優先になった結果、判断のミスや遅れで多くのチームがこれまで降格してきた。サンガにも十分にその可能性がある。

 

 

■予想9 山中社長が挨拶なしで退任する。

 

クラブの低迷を受けて、さすがに社長も退任を余儀なくされる。しかし社長と言っても、本質的には責任はないが退路はある中間管理職である。昨季の動向を見ている限り批判から逃げる姿勢も目立つ。今井社長と同様にシーズン終了前にニュースリリースのみで退任するだろう。

 

 

■予想10 サポーターカンファレスにおいて、低迷の原因として「強化部の刷新による準備不足」「双頭体制による指揮命令の混乱」「若手が多い故の経験不足」が挙げられる。

 

今季はさすがにサポカンは行うはず。しかしそこで行われる反省は開幕前からわかり切っていた言い訳に終始するだろう。

そしてそんな首脳陣を問い質してもきっと何も出てこない。なぜならばそこには論理的判断がないからだ。時の権力者に全てを丸投げしているだけなので、後で誰も意思決定の理由を説明できない。

そんなクラブに対してサポーターは一時的に怒りを表明しつつ、しかし一方で慢性的な諦めも感じつつサポカンは終わる。そうしたサポーターの微妙な感情の結果、「来年もよろしく。」で今季も終わる。それが今年のシナリオである。

 


 

 

 

以上が今季の10の予想である。

 

ところで昨年、奇しくも同じタイミングで2007〜2010年加藤久GM時代の混迷が別々の功労者より語られた。佐藤勇人と美濃部氏である。前者は著書で加藤氏とクラブを、後者はTwitterで加藤氏と思われる人間に関する批判を展開した。

それはクラブの意思決定の異様さであり、独裁を許す体制であり、隠蔽的な体質であり、クラブに関わるスタッフの士気の低さであった。

 

さて、2018年現在、京都サンガはやはり何も変わっていない。

そもそも上記の予想自体が過去に自クラブで見た話ばかりである。過去から学ばないことこそが京都サンガらしさなのだ。負の歴史を繰り返し続けた結果が今であり、そしてそれはこれからもきっと続いていく。

そんな中、結局京都サンガサポーターとしてできることは、「日本一サッカークラブ経営が苦手な親会社によって経営されているクラブ」という悲運を受け入れ、試合の勝敗やプレー、選手の加入や退団といったその時々の事象を生暖かく見守ることしかない。もちろんそこには応援するだけの価値、すなわち「サンガバリュー」などというものは存在しない。サポーターの心はいつ離れてもおかしくないし、今季更に離れていくことになるだろう。

 

最後にクラブに向けて、自社の理念・行動指針を贈りたい。

一切守られることのない理念とは、行動指針とは、一体何のためにあるのか。

 

<理念>

サンガに関係する全ての人々の心を明るくすると同時に、サッカーを通じて地域を振興し、連帯を深めること。

 

<行動指針>

1.私たちは、日本一のプロサッカーチームをめざします。

2.私たちは、スポーツマンシップに基づきフェアでエキサイティングな試合を行います。

3.私たちは、真のプロフェッショナルたる人材の教育と育成につとめていきます。

4.私たちは、地域の人々と交流を深め、愛されるチーム作りをめざしていきます。

5.私たちは、自治体・各種団体・企業等の協力のもと、地域の活性化につとめます。

6.私たちは、いつでも・どこでも・誰でもが楽しめるスポーツ環境の確立をめざして、活動します。

7.私たちは、ファンやサポーターとともに歩み、開かれたクラブ運営を図っていきます。

 

公式HPより引用。下線部は自分が重要と感じた箇所。

 

以上

| 京都サンガF.C関連 | 12:33 | comments(2) |
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 第12節 VS横浜F・マリノスユース

■結果

京都 2-1 横浜FM

 

■得点者

49分 京都 服部(1-0)

71分 横浜 岩城(1-1)

90+1分 京都 服部(2-1)

 

■メンバー(京都)

[GK] 若原

[DF] 俣野、竹島、江川、岡崎

[MF] 上月(→遠藤)、杉田、橋本(→財前)、福岡、津野

[FW] 服部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■レポート

何年か振りにユースを観戦。

サンガU-18は今年から強豪揃いのEASTに参戦したこともあり、苦戦中の状況はトップ同様。試合前の時点では勝ち点で降格圏と4差、対戦相手の横浜はまさにその降格圏であり、今後の趨勢を占いそうな一戦となった。

 

サンガのシステムは4−1−4−1が基本で守備時は4−4−2の形。メンバーはGK若原、右SB俣野、トップ下橋本を除くと全員が2年生。この2年生の代は中学年代でナイキプレミアカップを制したいわゆる「黄金世代」であり、それほどユースに詳しくない自分でも知っている選手が多い。

 

試合開始直後は横浜の左サイドMF椿のドリブル突破が目立つ。タッチが柔らかいうえに相手の逆を取るのが抜群にうまい。

しかし10分程度経過したくらいからは京都がポゼッションを高める展開になる。両SBからセントラルMFの福岡、橋本につけて、そこから縦にパスが通ると数人の連動したショートパスワークが何度か決まっていた。あるいは左サイドにある程度スペースができてくると、左ウイング上月の伸びやかなドリブルでグイグイ縦に運ぶ場面もあった。

上月は代表戦の中継等で見た通りの有力選手。サンガの選手の中で個では一番目立っていた。高身長のドリブラーでテクニックはもちろんフィジカルも当たり負けしない。ワンステップで強烈なボールを蹴れたりと、一つひとつのプレーにポテンシャルを感じた。

ただ、相手の警戒レベルも高いわけでフリーでボールを持てる場面はそんなに多くなかった。

 

前半の決定機は相手エリア前でパスを回したところで上月が一気にドリブルで縦に切り込んだ場面。深く切り込んで折り返したところにフリーの服部がいたが、服部のシュートはややダフり気味になりゴールを逸れた。

一方の横浜は守勢の展開であまりゲームを作れずにいたが、FWの棚橋・山谷を走らせるようなフィードを入れた場合にはチャンスになりかけていた。実際走りが速かった。サンガのCB竹島、江川は前には強かったが、相手との走り合いは若干嫌そうな感じだった。

前半は0−0で終了。

 

後半は早々に京都が先制。福岡の右からのCKを相手のクリアが弱かったところに服部が一人反応。ワンバウンドしたボールをゴール近距離から思い切りボレーで振り抜きゴールに突き刺さした。

ちなみに福岡はセットプレーの場所によって右足・左足を使い分けていた。どちらが利き足かわからないくらい両足から精度の高いボールを入れていた。

 

しかしここからサンガは苦しくなる。尻に火が付いた横浜が左右に長いサイドチェンジで揺さぶり出す。ポゼッション率としては前半と一転するような展開になった。何気に後半から入った横浜FW岩城の存在も大きかったかもしれない。スピーディーですばしっこいプレーが目立っており、椿との連携はサンガにとっては辛かった。

また、FKやCKの際に横浜MF山田のキックも常に嫌なポイントにボールを落としており、後半25分頃までなんとか耐える時間が続いた。

しかし後半26分、右サイドを岩城に突破され、そこからの巻きながらのシュートが対角のポストに当たりながらゴール。GK若原はここまで盤石の安定感を発揮していたがさすがにこれは防げなかった。ここしかない見事なシュートだった。

 

前半からの試合内容としては引き分けが妥当だが、お互い勝ち点3が欲しい状況。サンガはここでエースナンバー10の財前を橋本に代えて投入した。本来レギュラー格の選手らしいが、怪我明けのため途中出場らしい。

が、この時点でサンガの選手はかなり疲弊しており、攻守の切り替えに遅れが目立つ状況。攻撃時には人をかけられず、守備時は中盤に広大なスペースがある等、横浜優勢の状況は変わらなかった。引き続き横浜が攻めてサンガが耐える展開が続く。

 

しかしラスト10分頃になって財前が本領を発揮し始める。財前は一言でいうとゴツい。そしてテクニックがある。サンガが攻撃に人数を掛けられない状況において、相手を背負いながらキープで時間を作れたり、あとはゴールキックを直接胸で納めるプレーが何気にチームを助けていた。

 

そしてロスタイム、財前が決定的な仕事をする。右サイドで五分五分の状況から周囲の相手選手を剥がした財前がエリア前にドリブルで侵入。左からダイアゴナルに走った服部にここしかないスルーパス。服部は相手DFを引き連れながらも一歩早く右足でシュート。相手GKの右手をかすめながらゴールイン。サンガベンチは歓喜。

服部は、特に後半においてはほとんど良い形でボールに触れられていない。プレスやフリーランでの頑張りはあったが、ボールの納まりはそんなによくなかった。そもそもスピードもパワーも特筆するほどではない。

しかし2本の超決定機をしっかりとモノにした。なるほど、こういう選手なのだなと。1点目もそうであった通り、一番ゴールに近そうなポジションを取る嗅覚的な部分とそこからのシュートの巧さを見せた。まさにストライカー。

 

その後少ししてから試合は終了。近くにいた横浜サポーターが2失点目の瞬間に「なんでこうなるの…」とため息をついていたが、まさに横浜サポーターの気持ちそのものだろう。少なくとも後半の大半は横浜の時間であり、同点にも追いついた。にも関わらず、最後の勝ち星のつかみ合いでスルリと星を逃してしまう。選手もかなりガックリきていた。この負けは辛い。

 

サンガはギリギリ競り勝った。後半にかけて運動量の低下と共に攻撃の連動性が失われていっただけに依然として課題は多い。ただ、本格的に財前が復帰すればもう少し前線で納まるようにもなるだろうし、そこから少ないチャンスをモノにし、今日のようにしぶとく勝ち点を奪っていくしかないだろう。

いずれにしても相手も必死な厳しい試合を勝ち取ったことは素晴らしい。何より、ほぼ2年生中心ながらEASTの強豪と対等にやり合っている姿は非常に頼もしく感じた。どこぞのトップチームと違い確かな将来性を感じさせる戦いぶりだった。

 

■個別評

[GK]

若原 … 世代別代表の常連だけあって安定感・安心感がある。キックの飛距離が何気にすごい。

[DF]

俣野 … 相手MF椿とのマッチアップに苦労していたが、身体を投げ出して粘り強く対応していた。

竹島 … いくつか裏に抜け出されていたが、全体通して潰しはよくできていた。

江川 … 攻守に安定している。チームを鼓舞する太い声が目立っていた(「守りに入る時間ちゃうぞ!!」とか)。頼もしい。

岡崎 … 上月との連携が良く、守備は安定しているし、オーバーラップのタイミングも良かった。何気にいい選手。

[MF]

上月 … 上記の通り。2人抜いて3人目で止められる場面が2・3度あったので、それを更に突破できるくらいの選手になることを期待したい。

杉田 … 良くも悪くも黒子の役割。ロストは少なく、安定したパス供給を続けていたが、もっと危険なパス出しを期待したい。

福岡 … ほぼロストはなくいくつか良いパスもあったが、期待値から言うともっと攻守で存在感を見せてもらいたい。

橋本 … 軽やかなテクニックを随所で発揮していた。しかし起点になり切れていない部分もあったし、よりゴール前でそのテクニックを発揮することを期待したい。

津野 … 運動量が多くボールもある程度持てるし器用な印象。中学時に見た印象だとたぶんサイドは本職ではないんだろうと思う。どう個性を出していくか。

[FW]

服部 … 素晴らしい決定力を発揮。今後も決してチャンスの数は多くないだけに今日のような働きを期待したい。

[交代]

財前 … 球際も強いし良い選手だなと。右利きの本田という感じか。プレイスタイル的に運動量が課題なのかなという気はする。いずれにしてもこのチームに欠けているタイプの選手であることは間違いなく、存在感は大きい。

遠藤 … 残り時間も少なく、ほぼボールに触れることはなかった。守備や運動量の面を考慮しての投入だったと思う。

 

 

以上


 

| 京都サンガF.C関連 | 21:55 | comments(0) |
そして今季も終わる(2017年振り返り3)

2月

 

▽菅野が2年連続主将

15年以降、山口智、菅野と外様のビッグネームを主将にしているが今年も菅野に決定。この決定には2つの点で反対だった。

1つは、主将はフィールドプレイヤーの方がいいのではないかということ。主将にはピッチ上でリーダーシップを発揮してもらうことが一番求められるが、GKは最後尾にいるためどうしても存在感を出す場面が限られてしまう。また、GKは主将でなくともチームを鼓舞することが必要なポジション。どうせならフィールドプレイヤーに任せた方がいいと思う。

次に、いい加減外様に頼ることをやめないかと。歴史上、残念ながら外から来た有名選手は2〜3年でチームを去る運命にある。それは、そうした選手がキャリアの晩年に来ることが多く、チームが毎度2〜3年で大きな方向転換を行うため短期間で切られる運命にあるからだ。しかしそんな彼らに中心的な役割を担わせるため、結果として一向に中堅どころでリーダーが育たない。今年であればある程度長期在籍が見込まれ、発言の節々から引っ張っていく意識が強い高橋でよかったではないか。

チーム強化という面でも問題あり。他所から来たベテラン選手を一プレイヤーとして扱えず特別扱いすることにもつながってしまうと思う。その結果、どんどんアンタッチャブルな存在にしてしまうことで戦術の幅が狭まるし、雰囲気が悪くなっていく。

歴史的にサンガというチームは若手中心で風通しの良い状態のときほどうまくいっており、その点でも安易な有名選手の主将任命は来年こそ考え直してもらいたい。

 

 

▽不安を残すキャンプ

キャンプでは得てしてポジティブな情報が飛び交う。何故か。京都新聞がすごくポジティブな書き方をするからだ。

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/sanga/20170223_5.html

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/sanga/20170224_6.html

しかし実際の結果としては、主力が先発することが多い一本目において、清水戦、FCソウル戦、神戸戦といずれも勝てていない。

また全体的に前向きな表現のせいで目立っていないが、記事をよくよく読んでみると、

 

>連係面は途上段階。練習試合では陣形が間延びする場面が見られた。 ボランチ吉野は「(前線から守備に)いつ行くのか、

 攻撃でいつスピードアップするのかをもっとコントロールしたい」とバランス構築に腐心する。

>キャンプでは5日のFCソウル戦で、前がかりになり手薄になったサイドを突かれ再三逆襲を浴びた。

 16、18日に非公開で行われた仁川と神戸との練習試合でもカウンターから失点したという。J2は堅守速攻のチームが多い。

 守護神の菅野主将は「リスクマネジメントなどをもっと突き詰めないといけない」と組織の成熟を急ぐ

 

といずれもチーム戦術の基本的な骨格部分に不安を残している。実際にはこの時点で危ういチーム状況ではあったのだろうが、開幕前の未知数の期待感がある状況でサポーターもこの頃はなんだかんだ期待していたように思う。

しかしこれらの不安要素は開幕戦で見事に露呈されることになる。

 

 

▽機能不全の開幕戦(第1節)

ベテラン偏重のスタメンは嫌な予感しかしなかった。また、走れる選手が極端に少ないことも気になった。特になぜここにきてまた大黒なのかと。

試合は予想通り攻撃が機能不全。大黒にボールが収まらず、そもそも前線に駆け上がる人数が少ないこの状態は激しく既視感があった。守備は守備で見事に京都新聞の言っていた通り「手薄になったサイドを突かれ」失点。

さらに相手の菅沼が大活躍する一方、闘莉王は完全に相手に抜かれてPKを与えるなど色々と散々な試合だった。

 

ただし、この試合においては山形もそれほど良くはなく、互いにシステム的にミラーゲームでやり辛そうな状態ではあった。また、終盤には岩崎とオリスの新加入コンビで一矢を報いたこともあり、この時点ではまだ希望の光を捨てていなかった。

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

| 京都サンガF.C関連 | 18:15 | comments(0) |
そして今季も終わる(2017年振り返り2)

■1月

 

▽補強・放出終了。歪な編成に

 

<加入>

MF ハ ソンミン 蔚山現代 

FW ケヴィン オリス 仁川ユナイテッド

DF 田中 マルクス闘莉王 名古屋グランパス

FW 大黒 将志 モンテディオ山形

DF 湯澤 聖人 柏レイソル(期限付き) 

MF 伊東 俊 モンテディオ山形

GK 永井 建成 ロアッソ熊本

FW 小屋松 知哉 名古屋グランパス

MF 望月 嶺臣 名古屋グランパス

FW 大野 耀平 常葉大学

MF 島村 拓弥 京都サンガF.C.U-18

DF 麻田 将吾 京都サンガF.C.U-18

MF 仙頭 啓矢 東洋大学

FW 岩崎 悠人 京都橘高等学校

 

<放出>

FW ダニエル ロビーニョ ソウルイーランドFC

MF 和田 篤紀 ソウルイーランドFC

MF 佐藤 健太郎 レノファ山口

FW キロス レゼンデ

DF 齊藤 隆成 水戸ホーリーホック(期限付き)

MF アンドレイ シャペコエンセ

MF 山瀬 功治 アビスパ福岡

GK 杉本 大地 横浜F・マリノス

MF 國領 一平 AC長野パルセイロ

MF 永島 悠史 FC岐阜(期限付き)

DF 菅沼 駿哉 モンテディオ山形

FW 三根 和起 ヴァンラーレ八戸

FW 沼 大希 ガイナーレ鳥取 (期限付き)

FW 石田 雅俊 ザスパクサツ群馬 (期限付き)

GK 山田 元気 レノファ山口(期限付き)

MF 岩沼 俊介 AC長野パルセイロ

MF 堀米 勇輝 ヴァンフォーレ甲府

FW 有田 光希 愛媛FC

FW 矢島 卓郎(引退)

 

ご覧の通り慌ただしいオフとなった。社長やGM、監督はなにかと「継続性」を強調していたが、堀米・山瀬・アンドレイ・佐藤・ロビーニョと中盤のレギュラー〜準レギュラー格の大半がチームを去る共に、守備の大黒柱であった菅沼までも失った。特に菅沼が同じJ2の山形に移籍したのは色々な意味でショッキングだった。

逆に補強では闘莉王という超劇薬が加わったため、結局スクラップ&ヴィルドになった感が非常に強かった。

 

で、誰の目にも明らかな通り今年の不調の最大の原因がこの歪な編成である。多すぎるFW、少なすぎるMF、相変わらずのフリーキッカー不在。例えるとするならば、腕や足に贅肉が付き、肝心の胴体はガリガリという状態。特にゲームメイカーやパサータイプのMFの不在は深刻で、主軸になり得る選手が本当に誰一人いない。そもそもボランチについては昨年以前から慢性的に質・量ともに不足があり、石丸体制ではアンドレイや堀米の前への推進で不格好ながら攻撃を形作っていた。結果としてはリーグ10位の得点で終わったわけで、お世辞にも攻撃面は褒められたものではなかった。そこから更に人を削っているというのが今季の状態。

逆にFWについてはイヨンジェ、エスクデロ、オリス、大黒、岩崎、そこに小屋松や田村も含めると異様に多い。はっきり言って正気の沙汰とは思えない編成であった。

 

また、計算できる選手が去り、未知数の選手が多く加入したことも今季の大きな特徴と言える。上記の中盤の選手に加え、菅沼といったレギュラー格の流出に対して、代わりに加入した選手と言えば、どう転ぶかわからない闘莉王を筆頭に実績不十分な伊東や望月、小屋松、ハソンミン、新人たちといった面々。明らかに穴を埋め切れていない。

 

その結果、30節時点の状況で4人の中盤のうち本職でないエスクデロをボランチで起用するとともに、攻撃的なMFを仙頭や岩崎といった新人で補わざるを得ない状況となっている。さすがにこれで昇格を目指すのは難しい。

一方、闘莉王や菅野、エスクデロ、大黒という高額な有名ベテラン選手がいる分、昇格を目指すスタンスをとらざるを得ないという点もこのチームのバランスのおかしい部分となっている。

 

したがって、実績不十分な若手や新人が主軸になってしまうような選手層と身の丈に合わない一部ベテラン、それを率いるのが新米監督という何がしたいのかよくわからないチーム、それが今季の京都サンガの姿である。しかもポジションごとのバランスも悪いのだからどうしようもない。どうしたらこんなことになるのかと。本当にお粗末な話である。

 

 

▽布部監督の掲げた目標

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/sanga/20170126_8.html

 

以下は京都新聞のインタビュー記事からの布部監督の抜粋。

「得点は昨年より20点多く70点くらいは取りたい。」

 →30節時点で38点。

「失点も1試合平均1点以下にしたいが、まずは勝つこと。

 →38失点。1試合平均1.27点。

「勝ち点は84以上取らないといけない」

 →37。この後仮に全勝したとしても73。

「サイドを取りたい。相手がクリアし、コーナーキックが増えるという狙いもある。長身の選手も生かせる」

 →開幕以来サイド攻撃は微塵も見られない。ボールを預けられたサイドの選手が単騎での突破を試みるのみ。

「(石丸氏)本人とも話した。積み上げてきた、いいものは継続する。その中で、僕はより速さを求めてゴール前のシーンを数多くつくりたい。ちょっとスピーディーになるかもしれない」

 →試合を見る限り昨年からの継続性は皆無。

 

定量的な目標も定性的な目標も何一つ守れていない。何の実績も根拠もない新米監督の開幕前に語る話が如何に空虚かよくわかる。

2010年、サンガのフロントは秋田氏の言葉「自分は絶対にJ2に落とさない」を信じて監督にした結果、一切復調の兆しなくJ2に落ちたが、根本的には当時と変わらない。結局、選ぶ側のフロントも選ばれる側の布部監督本人も、自他共に誰一人力量もスタイルもわかっていなかったということである。そもそも新米監督の力量を図ることはどこのクラブでも難しいわけで、失敗の歴史の連続である我らがフロントがそんな賭けに出てしまうこと自体がおかしいのだ。意思決定どうなってんだこのクラブ。信じられん。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 京都サンガF.C関連 | 20:05 | comments(0) |
そして今季も終わる(2017年振り返り1)

30節長崎戦を終えて順位は16位。プレーオフ圏内の6位との差は12。残り12試合残っているため数字上の可能性は消えていないが、ここまで連勝が1度、しかも2連勝しかなかったチームだけに昇格の可能性はなくなったと言っていい。

一方で降格の可能性もほぼゼロに近い。こちらは更に降格圏と15差あり、群馬も山口も絶不調の状態が続いている。

こうして目指すものがなくなり、残り試合は実質消化試合となった。つまり今季はほぼ終了した。

 

はっきり言って最低のシーズンである。かけたコストからしたら暗黒の2015年を超えるひどさかもしれない。原因を挙げればキリがないが、今季は開幕前からツッコミどころが多かった。クラブもちょうど「現状説明会」とやらを開催するようなので、現状に至ったその一つひとつを振り返っていきたい。そして来年に向けての戒めとしたいと思う。

 

 

■12月

 

 

▽石丸監督解任

続投か解任か、成績や戦い方を見る限り非常に判断が難しい状況であったが、サンガは解任を選択した。前年17位を5位に引き上げたという事実は素晴らしいが、山中社長曰く「数億円増やした」という大型補強を考えると、プレーオフ圏内というのは最低ラインの目標でもあった。

ドロー15試合という結果が示す通り、ここぞという勝負で勝ちきれないことが多かった。バランス重視だが大胆さに欠ける指揮・采配は、一定のチームは作れるが勝負強さをもたらすことができなかった。確固たるスタイルが見えづらく、攻守に曖昧さが残るチームでもあった。よって、勝負強さやディテールの細かさこそがモノを言うJ2を石丸体制で勝ち抜いていく姿は想像し難く、自分自身も監督交代自体には賛成であった。多くのサポーターもこの時点ではそれほど反対していなかったのではないかと思う。

強いて言えば、かつての秋田元監督がそうだったように、なぜ大して信頼していない監督と2年もの契約(18年まで)を結んでいたのかは疑問が残る。が、そんなことはこの後に続く迷走からすると大した話ではない。

 

 

▽布部監督就任

各社がこのニュースを報じたときは耳を疑った。というか、何がどうなってこのような話になっているのかまったくわからなかった。なぜここで新人監督で、なぜ縁も所縁もない布部なのか、何度考えてもわからなかった。

その後、布部が柏でコーチを務めており選手やサポーターからの評判がよかったこと、ネルシーニョの下で優勝を経験していることなど、ネットの各所から様々な情報を得たもののどうにも腑に落ちなかった。

後に布部が小島スカウトと同い年で同大学、同時に中退、同時期に同チームに留学していたという情報を受けて、一気にきな臭さを感じた。そもそもその前に出てきた候補者も元名古屋のボスコである。おいおいと。

誰であろうと昇格が至上命題な今季において冒険に出る理由は一切ないわけで、それが更にお友達人事だと知った日には既に絶望的な心境であった。

とは言っても毎年こうして何かしら理解し難い人事がすんなりと通っているわけで、サポーターはわずかな可能性に毎度懸けるしかないのである。名波や井原、四方田の例もあるし…と。実際にはW小倉やそれこそ秋田のような例の方が多いにも関わらずだ。そしてやはり例のごとく失敗することになるのである。

 

 

▽岩崎獲得

▽仙頭獲得

▽望月獲得

▽小屋松獲得

▽永井獲得

岩崎獲得は近年の新人獲得においては珍しく良いニュースであった。強化部仕事したなと。

しかし、その後の京滋出身者の連続獲得については首をかしげざるを得なかった。純粋な「強化」以外の「邪心」がまた出ているなと。

何せどれもこれもまともに実績を残せていない選手たちであり、京滋出身の元有望株たちでしかない。J1を狙う補強としてあまりにも心もとない。

京滋出身者を集めて人気アップなんてことはいかにも我らがフロント陣が考えそうなことであり、結局はバドゥ就任の時と同じである。強化以外の余計な部分に色気を出した時点で強化は疎かになるのだ。それはフロントから現場に波及する。しかも急にこのような方針を打ち出すあたりが非常に「らしい」。相変わらず節操がない。

選手個々は頑張っている。特に小屋松はそれなりに結果も出している。しかし堀米の穴を埋められているかと言われれば話は別であり、結局監督選びにしろ選手獲得にしろあまりにも根拠の乏しい戦略をしているからこそ、結果も出せないし後に反省することもできないのだ。

しかしながらこの獲得は迷走の序章に過ぎなかった。後に我々は驚愕の知らせを受けとることになる。

 

 

▽闘莉王獲得へ

ついに手を出したかと。今季を見てもわかる通り、未だに局面においては圧倒的なパワーを発揮する選手である。しかしチーム作りにおいてこれほど難しい選手もいない。なぜならその長所を生かし短所を目立たなくするためには、闘莉王を中心としたチームを作らざるを得ないからだ。現にいまのサンガがロングボール一辺倒になっているのはわかりやすい。FWに置こうが、DFに置こうが、起用した瞬間にチームとしての戦術の幅が大きく狭まるのである。更に難しいのは怪我がちであるということ。中心に据えたら据えたで計算できないという悪夢。しかし新人監督にこれほどの選手をベンチに置く勇気はあるまい。新人監督じゃなくても常に気を遣う存在だろう。だからこそ半年間どこも手を出さなかったのだ。かつて元名選手をかき集めて痛い目に合ったことが何度もあり、つい1年前まで大黒や金に散々悩まされてもこれだから本当に救いようがない。

 

 

▽大黒復帰

と思っていたらその大黒もまさかの復帰。なぜそうなる?出てくる言葉はそれだけである。

14年〜15年、サンガ暗黒期の象徴である。我々はその得点力と引き換えに、チームが完全な停滞に陥る状態を幾度となく見てきた。大黒がゴールを決めているときは、チームの攻撃のバリュエーションが極限まで狭まった状態であり、あまりの存在感の大きさに味方は大黒一辺倒でボールを集めてしまう。そして結果を出しているがゆえに代えられない。

結局、サンガや山形のような小クラブが簡単に扱えるような代物ではないのだ。

 

散々痛い目に合っても、節操なく目の前のネームバリューに飛びついてしまう。本当に下品である。

 

 

▽山中社長「約10人の監督候補を比較し、断トツで布部さんしかいなかった」

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/sanga/20161218_6.html

言葉が軽い。「リーダーシップ」「マネジメント能力」「フットボールスキル」って具体的に何なんだ。素人監督に負ける残り9人ってなんなんだ。全員素人なのか。

他にもいろいろな発言があった。以下議事録より。

http://www.sanga-fc.jp/uploads/pdf/20161217sapokan_005.pdf

 

「私の目標は、2030 年ごろまでには、全然ぶれないチームはどこや?に、「東の鹿島、西の京都」と言われたい。ということで、去年創りましたサンガバリュー、それと、経営理念を創っております。これを変えるつもりもございません。」

「「闘争心を持ち、フェアプレーに徹し、最後まで全力でプレーする。」というサンガバリューを創り出してくれる監督」

→東の鹿島、西の京都はもはやネタだが、このサンガバリューもまた社長が変われば変わるのだろうか。そもそも浸透している感がないが。ちなみに反則ポイントは30節終了時点で最下位。一体フェアプレーとは?それを創り出してくれる監督とは?

 

「社長からみて今年の「一丸」度は、どれくらいだったのかなと思われますでしょうか。」

→出席者の発言だがどういう意図だったのだろうか。よくわからない。

 

「過去、勝てば勝つほど集客が減ってきたというプロ野球にもサッ カーにもチームがあるんです。」

→それってすごいレアケースまたはある程度成績が高止まりし成熟状態にあったチームなのでは。なんにしても、我々は何よりも勝利に飢えているわけで、その辺がわかっていない。

 

「 私の今の頭の中では。2019 年、2020 年の連覇に切り替えざるおえない状況になっております。」(J1連覇について)

→まだ言っているのかと。

 

「これからは、毎年カンファレンス後の恒例にしたいと思いますんで、全員で立ってパンパンやりましょか。みんなで J1 行くぞ!パンパンで行きましょか。 みんなで J1 行くぞ! (出席者の皆さん) パンパン(手拍子)」

→字面で見ると間抜けだ。

 

非常に限られた時間・質問数の中、理解に苦しむような決定事項ありきで、上記のような根拠の乏しい話をひたすらされるため、結局疑問が解決しないまま終わるのがサンガの説明会である。もはやサポーターもフロントに対して諦めている節もあるし。

「現状説明会」とやらもきっと大した意味を成さないだろうと思う。

 

 

以上、とりあえず12月の振り返りは終了。やはりこのクラブはどこからつっこんだらいいのかわからないくらいツッコミどころが多い。

 

つづく。

 

 

| 京都サンガF.C関連 | 00:22 | comments(0) |
クソサッカーでも腹を括る(2017年J2第12節 VS カマタマーレ讃岐 1-0)

 

ゴールデンウィークも最終日。ジェフ戦を最後に様々な事情で観ていなかったのだが、サンガが闘莉王とオリスの2トップで持ち直したことは知っていた。

で、まず久々の観戦で驚いたのは本多の髪型。まさかのハードモヒカン。気合は感じるが悪趣味すぎるだろうと。

試合は、サンガが地上でのサッカーを放棄しフィード・クロスを放り込むのみ。噂に聞いていた通りの魅力なきサッカー。

しかし、必死でエアバトルを繰り返す闘莉王とオリス、スペースを埋めるために走り回る中盤4人、とにかく跳ね返し続けるDF陣、彼らを見ながら確かな意思と覚悟をそこには感じた。少なくとも今できる精一杯が表現されていたように思う。全員でゴールに雪崩れ込んだゴールシーンはその賜物だろう。

歪な選手構成と経験不足の指揮官ができる最大限のサッカー。元より絵空事な「J1昇格後」を気にしたサッカーよりよっぽど潔い。本多のモヒカンではないが、格好云々よりも強烈な気合を感じる一戦だった。

 

 

 

 

 

 

 

| カマタマーレ讃岐 | 23:45 | comments(0) |
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